2026/05/14

【成功する沖縄移住】県民熱愛の“ユニオン”とはなにか?

沖縄へ移住してしばらくすると、県民の生活の中に異様な頻度で登場する単語があることに気づく。そのひとつがユニオンだ。ユニオンとは何か。解説してみる。

 

ほぼ生活インフラなローカルスーパー

ユニオンは「今開いてます」のCMでおなじみの、ローカルスーパーで、正式名称「フレッシュプラザユニオン」のことである。
最初は「24時間営業のスーパーなんだな」くらいの認識かもしれないが、暮らしているうちにだんだん分かってくる。
沖縄県民にとってユニオンは、単なるスーパーではない。もはや“生活インフラ”に近い存在といえる。
なぜ沖縄県民がここまでユニオンを愛しているのか、その理由を考えてみたい。

ユニオンは現在、沖縄本島内に18店舗を展開。なお、24時間営業ではない|ユニオンスカラ|も3店舗ある。

 

とにかく「今開いてます」が強すぎる

ユニオン最大の特徴は、やはり営業時間だ。
沖縄には24時間営業の店舗が多く、深夜でも普通に買い物ができる。
しかも単なるコンビニサイズではなく、しっかりスーパーなのである。
夜中の11時に「牛乳切れてた」と気づいても問題ないし、深夜1時に「明日の朝メシ何もない」となっても大丈夫。
刺身も総菜もパンも普通に並んでいる。この安心感がすごい。
本土だと、夜遅くなると選択肢はコンビニしかなくなる。しかし沖縄では「まあユニオン行けばいいか」が成立するのである。
しかも沖縄は車社会だ。コンビニ感覚でスーパーへ行く。そのため、夜のユニオン駐車場は普通に混んでいたりするし、「なぜこの時間に家族連れが?」という光景も珍しくない。
移住者は最初かなり驚くのだが、しばらくすると自分も普通に深夜ユニオンを使い始める。
そして気づく。「これ、便利すぎるな……」と。

24時間OPENを強調する看板が道路脇に見られたりする。

 

惣菜コーナーが異様に強い

ユニオンを語るうえで外せないのが、惣菜である。
沖縄のスーパー全般に言えることだが、とにかく惣菜が強い。しかも安い。そして茶色い。
チキン、ポーク玉子、天ぷら、炒め物、油。健康診断で怒られそうなラインを全力で攻めてくる。しかし、うまい
特に沖縄の天ぷら文化は独特で、おやつ感覚で食べる。魚天ぷらやイカ天が普通に並び、それを夕方に買って帰るのである。
さらにユニオンは、ローカル感が濃い。観光客向けではなく、「地元の人が普通に食べるもの」がそのまま並んでいる。だからこそ面白い。
さらに、旧盆前になると大量のオードブル予約が始まり、年末には刺身コーナーが戦場化する。
そういう季節感まで含めて“沖縄県民の暮らし”が凝縮されているのである。
移住者にとっては、もはや小さな文化体験施設に近い。

毎日来ても飽きないほど商品が豊富なユニオンの総菜コーナー。

 

「サンエー」とは違う、独特の立ち位置

沖縄スーパー界には、それぞれ役割がある。
キレイで安定感があり、ショッピングモール感もあるのがサンエー。
地域密着感が強いのがかねひで。
アメリカ感が漂うのがジミー。
その中でユニオンは何かというと「生活の最後の砦」といえる。
夜中でも開いている。疲れ果てた帰り道でも寄れる。弁当もある。酒もある。だいたい何とかなる。
この“雑に頼れる感じ”が強い。しかも沖縄は、本土より「ゆるい生活リズム」の人が多い。
仕事終わりに深夜スーパーへ行くことへの抵抗感があまりない。
そのためユニオンは、「特別な買い物をする場所」というより、「生活の延長線上に自然に存在する場所」になっているのである。
観光客には分かりにくいが、移住するとこの感覚がじわじわ染み込んでくる。

 

深夜のユニオンに、沖縄が出る

個人的に好きなのは、深夜のユニオンの空気感。観光地の沖縄ではなく“生活している沖縄”がそこにある。
仕事帰りのおじぃ。
部活帰りの高校生。
夜中なのに元気な家族連れ。
ビール片手に惣菜を選ぶ人。
みんな妙にリラックスしている。
本土の深夜スーパーは、どこか「急いでいる空気」がある。しかし沖縄のユニオンには、独特の“まあナンクルナイサ感”が漂っているのである。
もちろん、観光スポットとして行く場所ではない。
しかし移住者にとっては、こういう場所こそ沖縄の日常を感じる。
そして気づけば、自分も口にしている。
「とりあえずユニオン行く?」
沖縄県民がユニオンを愛している理由は、おそらく安さだけではない。
そこに“沖縄の生活そのもの”があるからなのである。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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