2026/09/24

【成功する沖縄移住】「なんくるないさ」って結局どういうこと?

沖縄を代表する言葉の一つが「なんくるないさ」である。意味は「なんとかなるさ」。困ったことがあっても、あまり深刻に考えすぎない。そんな沖縄らしい、おおらかさを感じさせる言葉だ。沖縄に移住すると、この言葉が単なる方言ではなく、暮らしの中にある考え方なのだと感じる場面も多い。

 

「なんくるないさ」は、沖縄の日常にある

沖縄で暮らしていると、「なんくるないさ」という言葉を耳にすることがある。
仕事でちょっとした失敗をしたとき。予定どおりに物事が進まないとき。何か心配事を抱えているとき。
そんなときに「なんくるないさ」と言われると、「まあ、何とかなるか」と、少し気持ちが軽くなる。
もちろん、沖縄に住んでいる人が本当に何も心配していないわけではない。
仕事もするし、家賃も払う。子どものことや老後のことだって考える。
それでも、目の前の問題を必要以上に大きくしない
「そんなに考えても仕方ないさ。なんくるないさ」
そんな具合である。
県外から移住してきた人にとっては、この感覚が新鮮に映ることもある。

 

予定どおりにいかなくても「なんくるないさ」

沖縄で暮らしていると、「予定どおりに進まない」という場面に出会うこともある。
約束の時間になっても相手が来ない。予定していたことが少しずつ後ろにずれる。何かを頼んだら、思っていたより時間がかかる。
県外で暮らしていた頃なら「どうして予定どおりにいかないんだ」とイライラしていたのに、沖縄生活が長くなると、だんだん「まあ、なんくるないさ」と思えるようになってくる。
もちろん、すべてがそうだという話ではない。仕事などでは時間や約束が大切なのは当然だ。
ただ、日常生活のちょっとしたズレに対して、いちいち腹を立てなくなる。これが意外と大きい。
「予定どおりにいかないこと」をなくすのではなく、「予定どおりにいかなくてもいい」と思えるようになるのである。

台風で農作物が壊滅的被害を受けても、なんくるないさ精神で立ち直るのがウチナーンチュ。

 

移住すると「考えすぎ」が少し減る

沖縄移住をすると、それまでとは違う価値観に触れることがある。
「こうしなければならない」
「絶対に失敗してはいけない」
「将来のために今から完璧に準備しておかなければならない」
もちろん、計画性は大切だ。しかし、何でも完璧にしようとすると、暮らしはなかなか疲れる
そんなときに「なんくるないさ」という言葉があると、少し楽になる
仕事を辞めて沖縄へ移住する。知らない土地で暮らし始める。地域の人たちと付き合う。最初からすべてがうまくいく人など、そう多くはない。
「まあ、住んでみればなんとかなるさ」
そんな気持ちで一歩踏み出すことも、ときには必要である。
実際に暮らし始めれば、困ったときには誰かに相談すればいい。分からなければ聞けばいい。失敗したらやり直せばいい。
そう考えると、最初から何もかも心配していたのが、少し馬鹿らしく思えてくる。

首里城が燃えても、なんくるないさ精神で建て直す。

 

「なんくるないさ」は、沖縄暮らしの心の余裕

沖縄で暮らしていると、「なんくるないさ」という言葉を自分でも使うようになる。
何か問題が起きたとき、「どうしよう」と慌てる前に、「まあ、なんとかなるさ」と考える。
これだけで、ずいぶん気持ちが違う
もちろん、本当に何とかするためには、自分で動かなければならないこともある。
何もしないで待っていれば、何でも解決するわけではない。
それでも、最後まで「絶対に何とかしなければ」と力を入れ続ける必要はない。
できることをやったら、あとは「なんくるないさ」。
そんなふうに肩の力を抜く。
沖縄の魅力というと、美しい海や豊かな自然を思い浮かべる人が多い。
しかし、実際に移住してみると、こうした日々の暮らしの中にある「考え方」も、沖縄の大きな魅力だと気づく。
うまくいかない日があってもいい。
予定が狂ってもいい。
ちょっと失敗してもいい。
「まあ、なんくるないさ。なんとかなるさ」
そう思えるだけで、毎日の暮らしは少し楽になる。
沖縄移住とは、住む場所を変えるだけではない。もしかすると、「何とかなる」と思える心の余裕を身につけることなのかもしれない。

一覧に戻る

同じカテゴリーの人気記事

2026/09/17

【成功する沖縄移住】サブスクで街歩き動画配信中!

移住前に住む場所のアタリをつけておくのが賢い。だけど、下見に来るのも大変だ。そんな人に役立ててほしいのが、この街歩きシリーズ。あなたの代わりに筆者が各地を歩いて動画を撮影し、サブス……

2026/08/27

【成功する沖縄移住】秋はいったい、いつ来るの?

8月も終わりに近づき、本土では「そろそろ秋」という空気が漂い始めるころ。ところが沖縄に移住すると、その感覚が少し狂ってくる。9月になっても半袖、冷房、強い日差し。暦の上では秋でも、……

2026/08/06

【成功する沖縄移住】「夜が長い夏」に驚くよ

沖縄移住をすると、多くの人が海や青空に感動する。しかし、実際に暮らし始めて驚くのは「夏は夜がなかなか来ない」ことかもしれない。夕方7時を過ぎても空はまだ明るく、仕事帰りに海へ立ち寄……

人気の記事 (note)

承ります 承ります
  • ・本サイトへの広告掲載のご依頼
  • ・執筆のご依頼
  • ・その他お問い合わせ

吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

著作の紹介

移住者のための沖縄仕事NAVI

沖縄で仕事を探す! 移住者のための沖縄仕事NAVI

沖縄移住を成功させるカギ、それは仕事だ! 沖縄における就職事情と、仕事をゲットするコツを伝授。

金なし、コネなし、沖縄暮らし!

沖縄移住のバイブル! 金なし、コネなし、沖縄暮らし!

暮らしも遊びも人付き合いも、生活のすべてを網羅した面白本。ウチナーンチュが本音で語る沖縄暮らしの真実。

沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!

沖縄暮らしのAtoZ 沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!

どこに住むか、どう働くか、子どもの教育をどうするか・・・客観的視点から生活の実際を紹介する実用ガイド。

沖縄のことわざ

ちゅたみぃや どぅたみぃ人のためにすることは自分のためになる