2024/10/11

【成功する沖縄移住】冬こそ食べよう甘さが絶品の今帰仁スイカ

スイカといえばどう考えても夏の果物だが、今帰仁村ではにもスイカを出荷している。なので重さを克服すれば通年のお土産品としても期待が大きい。クリスマスや正月に甘~い今帰仁スイカを楽しもうではないか。

 

増える観光客のお土産として

新しいテーマパーク「ジャングリア」のオープンまで1年を切っているわけだが、それが位置する今帰仁村でも観光客が増えるのではないかと期待されている。
観光客といえば、お土産がセットである。今帰仁村でどんなお土産が買えるかというと、実は選択肢は少ない。
特産品といえばマンゴーやアグーだが、マンゴーは夏場限定だし、アグーは産地だからといって気軽に買えるシロモノではない。
そうすると、なにが買えるかというとおすすめはスイカである。

見た目は普通のスイカ。糖度は一般的なスイカより高いといわれる。

 

ふるさとはいつの間にかスイカの名産地に

筆者が東京で社畜をしていたころ、神楽坂の果物屋で今帰仁スイカというのが店頭に並んでいるのを見たことがある。
値段は1玉3000円ぐらいだったような気がするが、そのときはかなり驚いた。
自分の生まれた村がブランドスイカの名前になっていて、しかも信じられない高値がついているのだから。
実家のまわりには、さとうきび畑に混じってスイカ畑も点在していた。うちは農家ではないので、それらはもちろん人んちの畑である。
スイカが食べたくなったら、それらの畑から取ってくればよかったのだ。泥棒しているという意識はなかった。
つまり、スイカに金を払う、しかも数千円も払うという現実が、にわかには信じられなかったのだ。
その後、筆者の生まれた村はスイカの名産地になったらしい。人間よりもハブの多いところだが、人間よりスイカの多い村にもなったのである。
今は露地ではなく、ビニールハウスで栽培されている。そしてその入り口には、がっちりと鍵がかかっている。もしかしたらセコムの防犯システムも備わっているかもしれない。

 

お歳暮にでかいスイカが届くとおもしろい

今帰仁スイカは、東京で高値で売られているほどだから、うまいのは当たり前。甘みが強く、シャリシャリとした食感が非常にいい。
玉も比較的大きく、果肉が鮮やかな赤色で見た目もみずみずしい。沖縄県内でも非常に人気があり、スイカといえば今帰仁といわれてるほどだ。
また、地元今帰仁村では、ふるさと納税の返礼品としても採用されているという。
そして、今帰仁スイカ最大の特徴は、冬も食べられること。
スイカといえば夏の果物だし、実際今帰仁スイカも4~5月ごろから出回り始め、お盆あたりまで流通する。
さらに、11月下旬や12月上旬あたりから、ハウスで栽培された冬ものが出回り始める。
つまり、クリスマスや正月にもうまいスイカが楽しめるというわけだ。
そのため、お歳暮用としても近年人気を集めている。暮に10kgを超えるようなでかいスイカが届いたら驚くだろうけど、それはそれでおもしろい。

直売所に並んだ今帰仁スイカ。写真では見づらいが、1玉1800円とか2000円とかの値札がついている。

 

カットスイカも発売開始で試食にも

ただ、重いだけにお土産として持って帰るのは大変だ。まあ、宅急便などで送ればいいのである。
今帰仁で買えば安いので、宅急便代はかかるにしても東京で5000円出して買うのに比べればそれほど損にはならないだろう。
それから、先日JAが「今帰仁すいきゃ!」というのを発売したという報道があった。
センサーを使って糖度12.5度以上のスイカを選び、サイコロ状にカットして提供する。1カップ200gで税込500円だそうだ。
試食代わりにも良さそうなので、食べてみておいしいと思ったら、ぜひ大玉を買ってってもらいたい。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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