【成功する沖縄移住】街中で咲くブラジル国花が超きれい!
3月に入って、沖縄各地で濃いピンク色の花が咲き乱れる姿が見られるようになった。桜ではない。そんなものはとっくに散っている。イペーの花だ。今回は沖縄の春を代表する美しい花についての一席を。
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ウチナーグチのイッペーとはまるで関係ない
イペーの花は、やたらきれいで、筆者などは大好きである。イペーで花見がしたいくらいだ。
記事のほぼ頭から横道にそれて恐縮だが「イペー」を「イッペー」のことだと思っているウチナーンチュは多い。
ウチナーグチで 「イッペー」 は、「とても」や「たくさん」という意味だ。
使い方としては「イッペー ニフェーデービル(大変ありがとうございます)」とか「イッペー マーサン(すごくおいしい)」が例である。
だが、今回取り上げるイペーの花 は、ポルトガル語由来の「Ipê(イペー)」が元になっており、ウチナーグチの「イッペー」とはまる関係がない。

那覇市寄宮、旧県立図書館の庭に咲くモモイロイペー。撮影は2025年3月7日で、満開の状態だ。
モモイロイペーというらしい
さて、沖縄の春を彩るように咲いているピンクの花はモモイロイペーという。
別名ムラサキイペーとか、ピンクイペー、アカバナイペーなどとも呼ばれる。
南米のパラグアイやアルゼンチンを原産地とするノウゼンカズラ科の落葉性中高木で、成長すると高さ5メートル以上になる。
そして沖縄県内では、庭木や街路樹として広く利用されており、その美しい花姿が人々の目を楽しませている。
那覇市の与儀公園の裏あたりでは、モモイロイペーの花が満開となっており、住宅街の景観に彩りを添えている。
散歩やウォーキング中に足を止めて見入っている人もおり「きれいだわね」とかいい合っている夫婦の姿も見られる。

花はポンポンのように密生して咲く。それがまたピンク色のイメージを強烈にしている。
イペーはブラジルの国花
ところで、イペーはブラジルの国花である。だから、由緒と気品に満ちた花なのだ。美しいのは当然である。
そもそもイペーは、南米に移住して戻ってきたウチナーンチュが持ち込んで広がったといわれる。
ただし、沖縄で見られるイペーにはもうひとつ黄色い種がある。コガネノウゼンとも呼ばれ、これがまた大変に美しい。毒々しい黄色ではなく、本当に上品なのだ。
それで、ブラジル国花がモモイロイペーなのか、黄色いイペーなのか、あるいは両方なのか、筆者がいくら調べてもわからない。
ブラジル大使館にでも聞いてみようと思うのだが、なかなかその気合いが湧いてこないのだ。

春になると、黄色いイペー(和名コガネノウゼン)も咲く。蛍光イエローがきわめて印象的でほんまに美しい。
美しいだけでなく心も温かいお花
ただ、いずれにしても、イペーは沖縄とブラジルとの交流の象徴ともなっているのは確かだ。
ブラジルの県人会との交流に力を入れる人が南風原の自宅で200鉢以上のイペーを育て、支援者に贈っているという話もある。
その美しい花姿は、訪れる人々に季節の移ろいと南国の魅力を感じさせてくれるだろうし、地球の裏側の国との交流に尽くす人々の心の温かさも実感させてくれるだろう。
沖縄の春を訪れる際には、ぜひモモイロイペーの花を探してみてほしい。

花のひとつひとつは小さく、トランペットみたいな形をしている。大木が満開になると、花の数は数万数十万になるかも。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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