【成功する沖縄移住】今年は暴風警報が出ていない!
2025年は11月26日現在、沖縄県で台風時の暴風警報が一度も発令されていない。これはかなり異例なことである。どういうことか、解説してみよう。
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暴風警報は楽しみでもあった
ウチナーンチュにとって暴風警報というのはとても身近かつ大事なトピックである。
というのも、これが発令されると、学校が休みになるからだ。筆者も小中高生のころ、これが出るのを楽しみにしたものである。
普通、年に1~2回は暴風警報発令を聞いて小躍りした記憶がある。
基準としては平均風速が20m/秒以上になると発令されるらしい。
ちなみに25m/秒以上になるとバスやモノレールが止まり、すると官庁や会社も休みになる。

オブジェではない。台風被害の実態そのものである。2025年は11月26日現在、こういうことはない。
なぜ出なかったのか?
2025年は、そもそも台風の発生数が少ないのかというと、そうともいえない。
2024年までの30年間の発生数の平均は25.1個であり、2025年にはすでに26個が発生しているので、平年より多いくらいである。
なのに、なぜ暴風警報が出なかったのか。
第一に、台風自体は接近していても、勢力が十分に強まらず暴風域が沖縄まで及ぼなかった可能性が高い。
第二に、台風の進路が沖縄から離れていたため、暴風警報発令に至る風速が観測されなかった可能性もある。
第三に、気候変動や海水温・大気パターンの変化が、台風の発達・進路・暴風域に影響を及ぼしている可能性がある。
気象庁報告でも、台風強度が最大となる緯度が北へシフトしている可能性が指摘されており、沖縄付近における台風強風の影響が相対的に低下している可能性もある。

沖縄への接近とは、台風の中心が那覇、名護、久米島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島、南大東島のいずれかから300km以内に入ることをいう。平年値は7.7回で、2025年はまだ集計されていないが、筆者が数えた限りでは11月26日までの接近数は7個。なので、平年より大幅に少ないわけではない。
地域・防災・暮らしの視点から
暴風警報が出なかった年は、地域住民から見れば「安心できた年」かもしれない。
しかしその安心感の裏には、警戒感の緩みという落とし穴もある。
過去に強い台風が多かった沖縄では、警報が出ない年が続くと「今回は大丈夫」と考えて備えを怠るリスクがある。
防災意識を維持するためには、こうした「静かな年」だからこそ改めて備えを確認することが重要だ。
また、建物被害や風によるインフラ損傷が少なかったことは、地域経済・建設・日常生活にとってプラスととらえることができる。
その一方で、台風による適度な降雨や風が農業・山林・水資源循環に及ぼす影響を考えれば、台風の“適度な来襲”もまた必要だ。
気候研究の観点から見れば、「接近数はおおむね平年並みでも、暴風警報発令に至る強風リスクが低かった」という2025年の傾向は、台風の「量」から「質(強さ・影響域)」への変化を現しているかもしれない。
これが単発の例外なのか、あるいは新たな変動パターンの始まりなのか、今後数年のデータをていねいに蓄積・解析する必要があるだろう。

デイゴの花がいっぱい咲く年は台風が多いといわれるが、近年の変な気象には当てはまらない気がする。
というわけで・・・
2025年の沖縄は、台風の接近数という“量”的には大きな変化はなかったものの、暴風警報が一度も発令されなかったという“質”的な変化を記録した。
静かな年ではあったが、それは油断を許すものではない。むしろ、こうした年だからこそ、次の強い台風に備える機会と捉えるべきだろう。
今後、同様のパターンが継続するか否かを見守ることで、沖縄地方の防災戦略や地域の暮らし方に変化をもたらす可能性がある。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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