2025/12/11

【成功する沖縄移住】今帰仁村の生家をリノベ中!

私事だが、今筆者の生家リノベーションのまっ最中だ。やんばるも空き家が多いらしく、リノベして活用するのは空き家対策にもなる。現状の一部を紹介してみる。

 

相続したはいいものの負動産化して維持に苦慮

筆者は浦添市在住だが生まれは今帰仁村である。村内には今も生家があり、相続により筆者の所有となった。
広さは約350坪、そこに築60年前後の建物が生家を含めて2棟建っており、いずれも空き家で、これをどうするのかは大きな悩みの種だった。
売っても二束三文だろうし、そもそも売れるとも思えない。まちがって売れたとしても、建物の解体費が出るかどうか、怪しいものである。
かといって放っておくわけにはいかないし、維持管理は大変だ。実際手間も金もかかった。
というわけで筆者の生家は負動産と化していたのである。

生家から徒歩10分ほどのところにある今帰仁城跡。1月ごろは桜もきれいである。

 

ジャングリアのおかげでチャンスが訪れる

それを富動産化させるチャンスが訪れた。ジャングリアの開業である。
おかげで今帰仁・名護・本部あたりへの移住者が激増しており、その住宅需要が高まったのだ。
需要が高まったというのは控えめな表現であり、ざっくりいうと移住者が住める物件がないのである。
となれば、たとえ築60年のボロ物件でもリノベして賃貸に出すこともありだろう。
当然家賃収入が見込め、維持管理は借り手さんや不動産会社におまかせ。資産価値も上がるし、一石三鳥である。

ジャングリアの開業が、生家の富動産化のきっかけ。

 

事前の準備は大変

実際に筆者は、生家収益化作戦に着手した。しかし、これが苦労の連続であった。
まず、不動産会社を探し、さまざまな交渉を行った。そのなかで、物件の建つ土地の一部が登記上農地になっていることがわかり、それを宅地に転換する手続きをしなくてはならなかった。ちなみにこの手続きを農地転換、略して農転という。
借り手探しも苦労した。不動産会社も探してくれたがなかなか見つからない。幸い筆者の個人的なつながりから、北海道からの移住者夫婦が借りてくれることになった。
さらに、2棟のうち1棟が未登記であることが発覚。その登記もしなくてはならず、これも大きな負担であった。

南側から見た着工前の生家。屋根は汚れ、壁も色が落ちている。手前にはほとんど手入れされていない畑がある。

 

東側の庭に面した、着工前の縁側。

 

着工前の西側アプローチ。古いゴーヤー棚がある。

 

着工前の居間。これを含め、7LDKの広さがあった。

 

着工前の台所。

 

ほとんど生まれ変わりそう

農転、借り手探し、登記といった困難を乗り越え、わが生家は富動産化に向けて歩み出した。最後の壁はリノベーションである。
これについても費用、その手当方法、業者選定、設計、工事管理など、さまざまな課題がある。これらへの対応もデ~ジ大変であった。
とまぁ、細かいことは省くとして、課題をすべてクリアし、リノベの着工にこぎ着けたのである。
そして、工事を見ていると、リノベやリフォームというより、ほとんど生まれ変わりそうである。
2025年中には工事が完了して借り手さんが入居してくるはずだ。完成後の姿が楽しみである。

工事中の南側。屋根瓦の汚れが落とされているように見える。

 

南側の畑がすっかりなくなり、駐車場と化している。

 

東側は縁側が撤去されてスッキリ。

 

西側はゴーヤー棚が撤去されてきれいになっている。

 

このあたりが居間だったはずだが、影も形もない。

 

このへんは仏間で仏壇もあったが、もちろん引越し済み。

 

ここは台所だったはずだが、激変している。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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