冬の沖縄は「ゴルフ」天国!なんなら東京から日帰りも
冬の沖縄がスポーツに最適であることはマラソンの記事でも紹介した。それをいうなら、ゴルフにも絶好だ。
師走から春先にかけてはゴルフバッグをかついだ観光客が那覇空港の到着ロビーでよく見られるし、地元民も「やっと涼しくなった」といそいそとコースに出る。
今回は冬の沖縄はゴルフ好きにとって最高というお話。
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一流プロを多数出しているのは必然
沖縄は、実はゴルフ天国である。宮里藍、諸見里しのぶ、上原彩子、最近では比嘉一貴など、トーナメントで優勝するプロが沖縄から生まれたのは、決して偶然ではない。
そのバックグラウンドには、ゴルフ環境のよさがある。では、それについて東京と沖縄を比較シミュレーションしてみよう。
シミュレーション・東京のゴルフ環境
東京の場合、休日なのにの朝5時ぐらいには家を出なくてはならない。クルマに乗りこんで出発。目指すは埼玉のゴルフ場だ。関越自動車道を飛ばす。高速代がけっこうかかる。
ゴルフ場到着は6時半。スタートは7時ちょっと過ぎだが、1番ホールのティーグラウンドはけっこう混んでいて、先が思いやられる。結局、ティーショットは7時半ごろ。
下手クソが多いのか、先にスタートした連中のプレーが遅くて、やたら時間がかかる。イライラする。ストレスを発散するために来たのに、これでは逆にたまる一方じゃないか。
結局、ハーフを回り終えたのは11時ごろ。プレーしている時間より待っている時間の方が長かった。
それにしても、このレストランの料理って、なぜこんなに高いんだ。ゴルフ場のメシが高いのは常識だが、いくらなんでも社食と大して変わらないパスタが2500円っていうのは、ぼったくりだろう。
午後のスタートは13時。やっぱりティーグラウンドは混んでいる。それはしかたないが、この暑さはいったいなんだ。え、気温が38度? 体温より高いのか。風が全然ないから、体感温度は軽く40度を超える。
このコース、木が少ないので木陰もないし、下手したら熱中症で死にかねない。ゴルフなんかやってる場合か。結局、へろへろになりながらもプレーを終えたのは、16時半。
はぁ、疲れた。でもまだ、クルマ運転して家まで帰るっていう、一仕事が待っている。ああ、やっぱり夕方は道が混んでいる。家にたどり着いたのは20時近かった。
朝、家を出てから帰り着くまでに15時間か。たかがゴルフを1ラウンドするのに、この長い時間と疲労感はおかしくないか。しかも、プレーフィー、ボール、食事、高速、ガソリン、全部合わせたら軽く3万円オーバーの出費だ。もうゴルフなんて、やめちまおうかな。
シミュレーション・沖縄のゴルフ環境
クルマで30分圏内にゴルフ場が3つも4つもあるってのは、さすが沖縄だ。しかも、このゴルフ場なんか、家から10分だし、しかも空いているから、プレーしやすい。
自分みたいな下手クソが時間かけてもまわりに迷惑かけないし。それでもハーフ2時間あれば十分。午前中で1ラウンド楽勝だ。
だから、午後は別のゴルフ場でもう1ラウンドすることになっている。なんだったら、その後ナイターでもうハーフ回ろうか。あっという間にうまくなりそうだ。
本気で狙えるエイジシュート
そういえば、うちの会社の会長77歳だけど、エイジシュートやっちゃったんだって。沖縄だからできたっていってた。
こっちはロングでも1万円以下で回れるコースがある。安いので回数多くコースに出られるからエイジシュートもできるということだろう。
本土では冬はプレーしないゴルファーが多い。そりゃそうだ、寒いし、雪でも降ったらボールが見えなくなるし。でも、沖縄はオールシーズンゴルフ日和だね。
子どもにゴルフさせてもぜいたくといわれない
あと、じいさんだけじゃなくて、中学生だって普通にゴルフやる。
聞いた話だけど、沖縄は戦後米軍に統治されていたので、ゴルフは庶民的で手軽なスポーツって考え方がウチナーンチュの間にも根づいたんだって。
だから、子どもにゴルフやらせるなんてぜいたくだ、みたいな妙な偏見がなくて、藍ちゃんや一貴クンみたいなすごい選手が育ったんだ。
というわけで、朝6時半羽田発の飛行機に乗り、那覇着が9時、ゴルフ場に9時半。1ラウンドして16時の飛行機で那覇空港発、18時半に羽田着。
あれ、東京発日帰り沖縄ゴルフツアーって、楽勝でできるじゃないか。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
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