2023/06/01

【成功する沖縄移住】沖縄暮らしで特に気をつけたい「太陽と毒」

沖縄だからかかりやすいという病気はほとんどない。統計上肺ガンの発病率が高いという話はあるが、そういうのをいちいち心配していたらノイローゼになってしまう。逆にアトピーが治ったとか、ぜん息がよくなったとか、本土で患っていた病気が回復する例が多いのだ。ただし、外的な要因で気をつけたいものはいくつかある。それが太陽つまり強烈な日差しと、毒蛇ハブだ。

 

日焼けはヤケドの一種と知るべし

直射日光はきついので、直接浴びないようにしたい。観光客が日焼けするためにビーチで寝ころんでいたりするが、ウチナーンチュから見れば愚の骨頂である。

気がついたら肌がこんがり焼き上がり、激痛に悩まされることになる。ひどくなると病院行きだ。これはもう立派なヤケドである。

焼きたいのなら日焼けサロンに行く方がまだまし。太陽光で焼こうとするとコントロールが効かないのが問題なのだ。

日焼けはヤケドの一種だということ忘れずに、適度に焼きたいものである。焼いても脂肪は燃えないし。

 

いうまでもなく熱中症は命に関わる

熱中症は、筋肉がけいれんしたり、脱水症状を起こしたり、ひどいときには意識がかすんだりする。その結果、死に至ることすらある

原因は体に熱がこもってしまうことだ。もちろん太陽の下にいると熱中症になりやすい。肌や脳みそがジリジリ焼かれるなんて、想像するだけで気分が悪くなる。わざわざそんな目にあわなくてもいいのではないか。

予防としては、外を歩くときは帽子をかぶり日傘をさすこと、こまめに日陰に入って休憩を取ること、スポーツドリンクなどで水分と塩分を補給することである。

ちなみに、日射しの強いときはもちろん、気温と湿度の高いときや、急に暑くなったときなどにも熱中症になりやすい。

さらに浴室や建物の最上階など、屋内でも気温の高いところでは熱中症になることがあるので注意が必要だ。

 

年間70人ほどがハブにかまれている

沖縄では年間70人ほどがこの毒蛇にかまれている。ただし、1999年にひとり亡くなって以降、死者は出ていない

2019年のデータによると、この年にかまれた人は55人。そのうち18人が通行中に、12人が農作業中にかまれている。

これだけ見れば外出中に被害にあっているように見えるが、実は55人中19人は、庭を含む屋敷内でかまれている。一軒家に住む場合は、やはりハブ被害の可能性を頭に入れておいた方がいいだろう。

また、55人中8人が草刈り作業中にかまれている。庭の草刈りも注意した方がいいだろう。ハブだってかみたくはないが、驚いて自衛のために攻撃してくることがほとんどだ。

 

道を歩いていてガブリも、なくはない

通行中にかまれることが多いという話についてだが、道路を歩いていてかまれるケースもあるわけだ。那覇などの街の中ではまずないが、田舎の方ではいちおう気をつけた方がいい。

ちなみに、筆者は那覇市の隣の浦添市に長く住んでいるが、ウォーキング中にハブと出くわしたことが2回ほどある。

また、道路脇の草むら石垣のすき間にひそんでいることが多いので、歩行中むやみに近づかないようにしたい。

こういう看板を見かけたら、いちおう注意しよう。ただし、看板がないからといって、ハブがいないとは限らない。

 

万一かまれたらすぐに病院へ!

ハブにかまれると、その部分が腫れて痛む。これが数日間続き、指が曲がらないなどの後遺症が残ることもある。

まれに死んだりする。昔は年に数人の死者が出ていたが、かまれる件数が減り、いい薬が出てきて、死者は少なくなっている。

したがって、かまれたらとにかく病院に行くこと。治療さえすればそれほど大事には至らない

ちなみに1999年の死者は84歳の高齢者1人。92年にも1人亡くなっているが、これは腎臓に障害があって薬が使えないケースだった。

看板どころか、実物を見かけたらとにかく近づかないように。走らずにゆっくり離れよう。まちがっても捕まえてハブ酒を作ろうなどと考えないこと。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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あとぅまさい かふう残り物には福がある