【成功する沖縄移住】ダンパチ屋とパーマ屋はすでに死語硬直か?
ほとんど死語に近いがダンパチ屋とパーマ屋という言葉がある。移住者にとっては今ひとつ意味不明かもしれないが、中高年には今も使う人がいるので、いちおうその意味をおさえておこう。
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ダンパチ屋は理容室
昔はよく「おまえ、髪長すぎるからダンパチしれ」とか「ダンパチしてスッキリしたさぁ」などといったものだ。
ダンパチはおそらく断髪の変化でつまり散髪のこと。この言葉は今でも中高年には通じるだろうが、若者や移住者には通じないかもしれない。
ダンパチする店をダンパチ屋という。つまり床屋、散髪屋、ていねいにいえば理容室である。
沖縄には料金が安いダンパチ屋がたくさんある。1500~2000円くらいの店もザラだ。
この金額でも、カット、顔そり、シャンプー、セットまでフルコースでやってくれる。
筆者は、「耳出して、全体を1.5cmカットして、ちょっと多めにすいて、もみあげは短くして、前髪も短めにして、眉毛もカットして、眉がつながるから眉間も剃って、シャンプーブラシは使っちゃイヤ」などと細かく注文をつけるのだが、「ハイハイ」といった通りにやってくれる。
しかも、耳のうぶ毛も剃ってくれるし、仕上げには肩や腕をマッサージしてくれるし、至れり尽くせりだ。
これで2000円切るなら安い。
筆者の行くダンパチ屋はスタッフが3、4人いるが、ちゃんと人件費が払えるのか、心配になってしまう。
技術的には料金並みか?
だが、技術的なレベルも料金なみといっていいだろう。基本いわれた通り切るだけであって、ファッション性などは意識していないと思う。
とりあえず髪を短くして、髭を剃ってもらえればいいと、客が考えるから使える店なのだ。
ヘアスタイルに凝るなら、それなりの料金の店に行った方がいいだろう。
ただし、安いとはいえ近年はやはり値上げする店も見られる。筆者が通う店も最近値上げした。
なので、さらに料金が上がるなら自分で切ろうと思うが、自分で髪を切ろうとして耳を切った人を知っているので、ヨメに切らせようかと考えている。
でも、日ごろの恨みつらみで耳どころか頸動脈でも切られたらアウトなので、やはりダンパチ屋に行くしかなさそうだ。
パーマ屋は美容室
美容室はパーマ屋という。ただし、この言葉もやはり中高年しか使わない。
パーマ屋といっても、必ずパーマをかけなくてはいけないわけではなく、カットだけでもOKだ。その料金は3500円くらいからである。
ニュアンス的にいうと、パーマ屋は個人営業の店が多く、ごく普通の美容室である。
もっとオシャレな店はヘアサロンなどといい、チェーン店が多く、カリスマ美容師がいて指名制だったりする。
一般に、ヘアサロンと呼ばれる店は料金が高くなる。逆に、おばさん美容師ひとりで、近所のおばさんたちを相手にやっているような店だと、カットが2500円ぐらいだったりする。
東京から移り住んだ女の子が、パーマ屋の安さにびっくりしたといっていた。
東京だと安くても5、6000円はするのに、沖縄は安い上に技術的にもあまり変わらず、助かっているそうだ。
縮毛矯正も安い
ちなみに、別の女の子は半年に1回ぐらい縮毛矯正に行くそうだが、カット、トリートメント込みで1万5000円ぐらいらしい。
さらに、結婚式の時などには服に合わせたヘアスタイルにセットしてくれて、メイクも込みで5000円ぐらいからだという。
ただし、メイクは当たりはずれがあるので、要注意だそうだ。
昔は本土でも美容室をパーマ屋と称したと思う。沖縄には、古いいい方が残っているだけかもしれない。
それは、モノレールができたとき、電車を指さして「エー、汽車が走ってるよ!」と叫んだオバァの感覚と同じだと思う。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
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