【成功する沖縄移住】夏に向けて用意しておきたいスグレアイテム「クバ笠」
昨日の春分の日は強い日差しが降り注ぎ、気温が26℃くらいまで上がった。車の中ではクーラーを使ったし、こうなったらもう初夏である。本格的な夏に備えて用意しておきたいもの、そのひとつがクバ笠だ。今回は伝統的な日用品に関する豆知識を。
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屋外で働く人の強い味方
クバ笠とは、クバの葉で作った帽子のことである。円すい形で非常に丈夫、日差しが強くて突然の雨も多い沖縄では、大変重宝する。
昔ながらの民具であるが、今もウチナーンチュに親しまれていて、特にハルサー(農夫)やウミアッチャー(漁師)にとっては必需品だ。
ちなみに、ハルサー用は日陰の部分が広くなるように大きめで傾斜がゆるやか、ウミアッチャー用は風の影響をできるだけ減らすように小さめでとんがっている。ユーザーによって仕様を変えているのだ。
レジャーにも使える高機能な帽子
クバ笠は、雨は通さないが風が入りやすく、日差しをほぼ完璧にさえぎり、軽くて使いやすく、材料はいくらでも手に入るという非常にすぐれた特徴を持つ。
なので、現代のアウトドア・レジャーでも、熱中症や日焼けの防止に威力を発揮する。
スポーツにはさすがに不向きだが、釣り、潮干狩り、ビーチでのナンパ、ビーチパーリー、山歩き、セミ捕り、デモ行進などには最適だ。
実用性でいえば麦わら帽子なぞは足元にもおよばない。
ホームセンターなどで、安いものだと1000円くらいで売っているから、1つ買って車のトランクにでも放りこんでおけば重宝する。
クバは神様が降りてくる木でもある
ちなみに、クバとはヤシ科のびろうという木のこと。高さ10mにもなる大木で、この葉っぱを干してクバ笠の材料とする。
このクバだが、神木としても扱われる。特に御嶽(うたき)と呼ばれる聖域に生えていることも多く、場所によっては神様が降りてくるためのアンテナ的役割も果たすとされる場合もある。
その葉は、昔は水をくむためのつるべに使われたり、現在でもうちわに加工されたりもしている。
つまり、クバは神聖さと、生活必需品供給という便利な機能をあわせ持つ、驚くべき木なのだ。
コーディネートも考えて使おう
ただ、街中ではあまりかぶらない方がいい。怪しい人と思われてしまうのだ。
スーツにクバ笠の組み合わせはかなり変である。夜もやめた方がいい。
短パンTシャツ島サバの観光客スタイルにクバ笠をかぶって国際通りを歩く程度なら、まあOKだ。
あとはやはり海とか山とか畑とか、自然の中でこそ生きるアイテムである。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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