【成功する沖縄移住】沖縄への「引っ越し」っていくらかかる?
2023年の引っ越しシーズンはそろそろ終わりだが、今後の移住を考えている人にとって引っ越しはひとつのハードルではあるだろう。どのくらい高いハードルなのか、主に費用面から検証してみたい。
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必ず海を渡ることが他と違う
本土から沖縄への引っ越しは、必ず海を渡らなくてはならないという点で、ほかとは違う。
海を渡っている間に植木が枯れてしまうとか、台風が来ると荷物の到着が大幅に遅れてしまうとか、車も船で運ばなくてはならないとか、大小さまざまな条件の違いがある。
長距離なので料金的にもそれなりにかかってしまう。以前ある引っ越し業者に電話したところ「沖縄は離島ですから、けっこうかかりますよ」といわれ、「そうかぁ、沖縄って離島だったんだぁ」と、複雑な思いをしたことがある。
それはともかく、引っ越し費用は荷物の量や状態によって違うのはいうまでもない。
さらに業者によってもぜんぜん違う。短距離に強い業者、長距離に強い業者、トラック輸送が得意な業者、鉄道ならまかせろという業者、飛行機メインの業者、海上輸送主体の業者など、それぞれ性格があるので、違って当然だ。
家財道具の引っ越しは20万円から
では、東京から沖縄に引っ越す場合、実際にどのくらいかかるのかというと、目安として単身で20~30万円ほど。
やはり、業者によって幅がある。同じ業者でも平日か土日かによっても違ってくるし、もちろん月によっても違う。
だが、できるだけ安く済ませたいと考えるのは当然のこと。そのためにはできるだけ多くの業者から見積りをもらい、それを元に値段交渉をするのがベストだ。
交渉によって驚くほど金額が下がることもある。この場合、各業者に来てもらって、実際に荷物や環境を見てもらってから見積りをもらうのが基本だ。
ネットで一括見積りも可能だが、それにしても現場を見てもらわないと正確な見積りはむずかしい。
したがって、ネットで概算を出してもらい、目をつけた複数の業者に来てもらってから交渉に入るという段取りになるだろう。
車はフェリーに乗せて運んでもらう
車を運ぶ場合はフェリーに載せて送る。以前は東京-沖縄間のフェリーには人も乗れて、車を運んでもらえばひとり分の料金がタダだったので飛行機代が節約できたが、2023年4月現在東京-沖縄間のフェリーに人は乗れないようになっている。
ちなみに車と人がいっしょに乗れるのは鹿児島-沖縄航路くらいで、九州在住者ならともかく、他の地域から鹿児島まで車で行ってフェリーに乗るのは、かえって費用がかかるかもしれない。
LCCなら東京→沖縄が5000円程度の場合もあるのだから。
車の輸送量は5、6万円から
車をフェリーに載せて東京から沖縄まで運んでもらう場合の料金は軽自動車で5万円から、普通自動車で6万円くらいからとなっている。
この場合、車は自分で東京港まで持って行き、沖縄の港でピックアップするのが基本だ。
これが面倒くさいというのなら、業者に頼んでドアツードアで運んでもらうという手もある。
たとえば、クロネコヤマトなどもこのようなサービスを行っており、料金は12~13万円くらいからのようだ。
自分も、東京の有明ふ頭まで車を持って行き、沖縄の那覇新港で受け取ったことがあるが、大した手間もなく安く運ぶことができた。
経験からして、業者の輸送サービスを頼むよりも、家から港は自分で運転した方がリーズナブルだと思う。
荷物はできるだけ車に積んで送り出そう
服その他、かさばらないものは車に積んでしまうという手もある。場合によっては引っ越し代が多少安くなるかもしれない。
いずれにしても3~4日程度かかるので、ペットなどの生鮮品を積んでおくのはやめておこう。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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