2025/07/18

【成功する沖縄移住】やんばるに住んだらやんばる急行バスが便利!

ジャングリア沖縄のオープンを来週に控え、やんばる地域の交通事情に注目が集まっている。偶然だが、やんばる急行バスで今帰仁村を往復してみたので感想をレポートしてみる。

バスでやんばるなんて何十年ぶりか

筆者が実家のあるやんばる今帰仁に行くときは、まったく当然のようにマイカーを使う。
だが先日、車の調子が悪かったので何十年かぶりにバスで往復してみることにした。
乗ったのはやんばる急行バス(YKB)で、この会社、今帰仁村に本社を置いて運天港那覇空港を結んでいる。
ここ数年観光客を中心に人気を博していると聞いていたので、地元民の足としてはどうなのかと思っていたが、実際に乗ってみたところ特にやんばる在住者にとって、かなり使えそうなことがわかった。

一般道区間の国道330号線を走るYKBの車両。

 

マイカーより圧倒的によい

前述のように始発は運天港で、主なバス停は今帰仁村役場、美ら海水族館、名護バスターミナル、道の駅許田、琉大入口(高速)、県庁北口、そして終点那覇空港国内線および国際線ターミナルである。
ちなみにこのルートだと懸念されるジャングリア渋滞を回避できる可能性も高い。
さて、たとえば今帰仁村在住者が2泊3日で東京に行くとして、マイカーとYKBの時間とコストを比較してみる。
マイカーだと那覇空港まで所要時間は最短1時間半。コストはガソリン代が約1,500円、高速代1,000円だ。これに2泊3日分の駐車料金約5,000円が加わる。
一方、YKB利用の場合、今帰仁村役場で乗って那覇空港まで行くと所要時間は最短1時間40分。料金は1,900円である。
整理すると、いずれも往復でマイカーは3時間と1万円YKBは3時間20分と3,800円だ。
運転しなくていいことも考えると、単純比較では圧倒的にYKBだろう。もちろん人数にもよるが、2人までなら筆者はYKB推しである。

同じYKBだが、上の車両とは色が違う。車体カラーが統一されていないのは笑っちゃうが、他社バスと間違わないようにご注意を。

 

通勤通学、買い物、通院などにも十分使える

また、空港だけでなく、通勤通学、買い物、通院などにも十分使える。
車両はやや古めだが、観光バスや高速バスタイプを使っているので、乗り心地は良くシートも座り心地がいい。
だから、長距離乗っても疲れないし、どう考えても運転するより楽だと思う。
買い物にも使えると書いたが、筆者は今帰仁から浦添の自宅に戻る道すがらイオンモール沖縄ライカムに寄ってみた。
ここは高速上にあるYKBの山里バス停から1.2kmほどに位置する。
つまり、山里でバスを降りて徒歩またはタクシーでライカムへ行き、買い物その他を済ませて、やんばるへ帰るという使い方も十分可能なのだ。

浦添市大平バス停の時刻表を見ると、今帰仁村役場発は1日11便。始発に乗れば高速伊芸SAでの休憩を含めても1時間40分で那覇空港国内線ターミナルに到着する。途中かなりのバス停を止まらず通過するので、この便は急行というより特急だ。

 

観光用というより地元の強い味方

利用者の声を集めてみると「免許を返納してから初めての那覇、ちゃんと行けたさ~」「空港までの送迎がないときは、もうコレ一択」「大学生活、バスがなかったら成り立たなかった」「那覇市内への通院でとてもお世話になった。このバスなかったら死んでたかも」「ガソリン代、高速代、駐車場代を考えると、安い」などがあった。
くり返しになるがやんばる急行バスは、単なる観光用の交通手段ではない。
地元の生活にしっかり寄り添った公共交通として、確かな役割を果たしている。

YKBにはメインの空港線の他、四島線というのもあり、これに乗れば古字利大橋にも行ける。

一覧に戻る

同じカテゴリーの人気記事

2025/07/04

【成功する沖縄移住】島で広がる超ヤバいバエ問題とは?

沖縄で今、セグロウリミバエという外来害虫が大きな問題になっている。このハエがもたらす被害は非常に深刻で、農業や家庭菜園、さらにはウチナーンチュの暮らしにも影響が広がりつつある。 ……

2025/06/27

【成功する沖縄移住】移住前に知っておきたい渋滞の実態

那覇空港および近辺で交通渋滞がひどいという。緩和のために国内線ターミナルにしかなかった高架道路が国際線まで延伸されたものの、効果は限定的と思われる。しかも問題は空港にとどまらない。……

2025/06/07

【成功する沖縄移住】58号線は日本最長国道って、知ってた?

沖縄の大動脈とされる国道58号線。大動脈どころか実は日本最長の国道だ。「本当か?」と疑う人はぜひ読んでほしい。   起点は那覇市内ではなく鹿児島市内 国道58号……

人気の記事 (note)

承ります 承ります
  • ・本サイトへの広告掲載のご依頼
  • ・執筆のご依頼
  • ・その他お問い合わせ

吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

著作の紹介

移住者のための沖縄仕事NAVI

沖縄で仕事を探す! 移住者のための沖縄仕事NAVI

沖縄移住を成功させるカギ、それは仕事だ! 沖縄における就職事情と、仕事をゲットするコツを伝授。

金なし、コネなし、沖縄暮らし!

沖縄移住のバイブル! 金なし、コネなし、沖縄暮らし!

暮らしも遊びも人付き合いも、生活のすべてを網羅した面白本。ウチナーンチュが本音で語る沖縄暮らしの真実。

沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!

沖縄暮らしのAtoZ 沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!

どこに住むか、どう働くか、子どもの教育をどうするか・・・客観的視点から生活の実際を紹介する実用ガイド。

沖縄のことわざ

きらまーみーゆしが まちげーみーらん遠くにある慶良間の島々は見えるが、自分のまつげは見えない