2025/11/06

【成功する沖縄移住】「沖縄の産業まつり」がおもしろい!

10月24日(金)から26日(日)の3日間、那覇市で第49回沖縄の産業まつりが開催された。筆者もその初日に足を運び、県内産業の熱気を肌で感じてきたので、その模様を報告する。

 

ザックリ30万人が訪れる一大イベント

会場は奥武山公園および沖縄県立武道館で、武道館内(アリーナ棟)が産業展示の中心である一方、芝生広場や川沿い、サブグラウンドなどの屋外エリアではグルメ・体験・販売のブースが展開されていた。
会場入りの際、公共交通機関の利用が推奨されており、特設駐車場から無料のシャトルバスが運行されていたので、筆者もそれに乗って会場入りした。
全体にイベントとしての準備が行き届いており、屋外展示には気持ちの良い秋晴れも手伝ってにぎやかな雰囲気が漂っていた。主催者発表では、来場者数は昨年比6.7%増の28万6900人を記録したという。

初日は平日だったが、大勢の人が訪れで大にぎわい。

 

目からウロコの展示・体験コーナー

まず注目すべきは、武道館内で展開されていた「産学官イノベーション創出展」「住まいの情報展」「美ら島うちなぁ“美と健康”応援商品展」など、多方面にわたる展示群である。
例えば、パーソナルカラー診断付きの「かりゆしウェア展示」が行われており、来場者が自分に似合うウェアをプロの目で診断してもらえるブースがあった。
また、屋外サブグラウンドの「おきなわ技能展」では、職人技の実演・体験ができるコーナーもあり、子どもから大人まで見る・触る・作るの三拍子が揃った構成だった。
個人的には、県内各市町村の「市町村コーナー」での特産品ブースが非常に印象に残った。食品、工芸、健康グッズなど多彩で、「これぞ沖縄」という手応えを感じた。

石垣牛のブースでは「石垣牛ラーメン」提供されていて、これも目からウロコだった。

 

こうしたイベントに黒砂糖は定番かつ不可欠である。

 

伝統から最先端までグルメ・販売コーナー

屋外エリアでは、グルメ系の出展も充実していた。
「県産品展示即売会」と称して定番の飲食ブースに加え、特産の泡盛や工芸品の即売も行われており、まさに食とモノの両面から沖縄を味わえる場となっていた。
また、例えば県産黒糖を使ったスイーツや、地元工房の器を手に取る体験など、普段は見られない商品との出会いがあった。
販売ブースで店員さんと話してみると、製造過程やこだわりを丁寧に説明してくれて、買い物がただの消費ではなく交流になっていた。

泡盛のブースでは試飲もできた。

 

糸満の新しい特産品だという「たまん焼き」のブース。たまんは、沖縄でポピュラーなフエフキダイという魚のことで、たい焼きへのオマージュでもある。

 

総括としての気づきと提案

良かった点としては、「テーマ設定が明確」だったことである。今回のテーマは「見つけよう 私の推しの県産品」であり、来場者自身がお気に入りの県産品を探す視点を持てるよう工夫されていた。
また、環境配慮(マイバッグ推奨、会場内ゴミ分別)もきちんと掲げられており、安心感を持って回れた。
一方で改善すべき点としては、混雑具合が日ごと・時間帯によって差があるため、ゆっくり見るには早めの入場が望ましいということである。特に人気のブースでは列ができていた。
さらに、案内の見せ方をさらに強化してもいいなと感じた。
いずれにしても沖縄の産業まつりは、産業・文化・暮らし・食のあらゆる面から沖縄らしさを体験できる豊かなイベントだった。
ただ展示を眺めるというよりも「沖縄のモノづくり・地域の魅力」と直接触れ合える機会となった。来年もまた、新しい県産品との出会いや、体験の楽しさを期待したい。
みなさんも来年機会があれば、ぜひ“自分の推し”を探しに足を運んでみてはどうだろうか。
しかも、次回は50回目の節目となるので、出展者も従来以上に気合いを入れてくるだろう。楽しみである。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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