素材のバラエティにも驚き！「沖縄エステ」のすごさ

意外と知られていないかもしれないが、沖縄では観光客相手を中心にエステが盛んだ。というのも素材がやたらと豊富だからである。今回はオキナワンエステの魅力について、少し触れてみる。

リゾートホテルの多くがエステメニューを揃える

癒しの島などといわれることを考えると、沖縄ではエステが盛んなのは当然ともいえる。リゾートホテルの多くがエステメニューを用意し、客の争奪戦にしのぎを削っている。

コロナ禍で観光客が激減したため、お客さんは減っているようだが、観光の復活によってエステ業界も勢いを取り戻すだろう。

ホテルのエステ料金は千差万別だが、90分のボディトリートメントコースで1万円から2万円くらいのようだ。ウチナーンチュにとっては高いが、観光客なら出すだろうという値段設定のように見える。

エステは通常、屋内で施術するが、リゾートホテルなどでは庭とかプールサイドといった屋外で行うこともある。このシチュエーションのバリエーションも沖縄エステの魅力だ。

花から泥まで実はエステ素材に恵まれている

沖縄のエステでは、島ならではの素材を使うのがひとつの特色である。

たとえば、肌を引き締める効果のあるもずく、肌を活性化させて老化を防止し、シミもおさえるハイビスカス、ストレス解消にも効果があるとされる海洋深層水、昔から沖縄の女性の間では美肌効果で知られてきた泥など。

さらに有用微生物群のＥＭ、天然の海水塩シママース、飲んだくれオヤジの強い味方ウコン、すっぱさ強い系柑橘類のシークヮーサーなど、島の自然に育まれた素材が、食だけでなく美容と健康にも活用されている。

海の恵み、タラソテラピー

それと、きれいな海に囲まれているせいでタラソテラピーも盛んになってきているようだ。これは、海水、海藻、海泥の３点セットを使った、いわゆる海洋療法のことである。

海水に含まれるナトリウムやマグネシウムなどのミネラル、海藻の持つジアスターゼ、ビタミン、アミノ酸、海泥の有機物などが疲れた体をよみがえらせるというふれこみだ。

タラソテラピーは宜野座村のタピックタラソセンター宜野座や、名護市のザ･テラスクラブ・アット・ブセナなどが有名どころである。

ウチナーンチュの夢、全身脱毛

島素材、海の力ときたら、次のトレンドは全身脱毛だろう。

ご存じのようにウチナーンチュは毛深い。腕毛の中でハエが遭難し、胸毛の中でヤモリが卵を産む。

泡盛でもゴーヤーでもへちまでもいいが、画期的な素材が出現して、楽に全身脱毛できるようになれば、ネーネーもオヤジもエステサロンに殺到するにちがいない。