依存症可能性あり!「コーレーグース」とは何者か
先日、沖縄そばの記事をアップしたが、その調味料としてもっとも愛されているのがコーレーグース。そばにはこれが欠かせないという人も多い。そこでコーレーグースとはいったい何者なのか、解き明かしてみよう。
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泡盛と島とうがらしの合体によるオリジナルスパイス
一般に、島とうがらしを泡盛に漬けこんだものをコーレーグースという。漢字にすると高麗胡椒という説と、高麗薬だとする2説がある。ちなみに、沖縄では島とうがらしそのものも同じ名で呼ぶ。
南米のチリウォーターがルーツだといわれ、移民に行ったウチナーンチュが戻ってきて沖縄に持ちこんだものらしい。
ちなみに沖縄県人の南米移民が本格化するのが1908年(明治41年)なので、コーレーグースが一般に普及するようになったのは、少なくともそれ以降と見られる。琉球王朝とは関係なさそうだ。
その流れでも想像できるように、コーレーグースはスパイスの一種といっていい。タバスコのウチナー版と考えていいだろう。
実際、タバスコの代わりとしてパスタに入れる人もいるらしいし、ラー油の代わりにぎょうざのタレとして使ってもおいしい。
まちがって入れすぎると悲惨
前述のようにコーレーグースは、そばに入れる。ぴりっとした、でも深みのある辛みがそばの味を引き締める。
味的には、さらっとしたラー油である。でも油分はほとんどない。粘りけもないので、油断しているとドボドボ入れてしまい、芸人が悶絶しそうな激辛そばになってしまうので注意が必要だ。
さらにベースになっているのが泡盛のため、たくさん摂取してハンドルを握ると、酒気帯び運転になる可能性がある。そこまで大量に使うことはないだろうが、理論的にはあり得ることを頭の片隅に入れておきたい。
依存症の人もいるかも
どこのそば屋に行ってもあるので、これがなければそばが食べられない人もたくさんいると思われる。コーレーグース依存症患者もけっこういると、ぼくはにらんでいる。
隠れ中毒者がいるくらいだから、沖縄病を自称する人間はコーレーグースを一気飲みできなくてはならないと、個人的には思っている。
ただし、筆者自身は金をもらっても飲むつもりはない。
もちろん目に入れてもいけない。とっても痛い思いをするはずだ。
もしハバネロをテキーラに漬けこんだら、おそらく失明するくらいのができるだろう。コーレーグースは、それよりマイルドではあるが。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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