【成功する沖縄移住】沖縄でうまい「生マグロ」を味わってほしいという話
もうすぐ4月だが、この季節になると筆者が心待ちにする食べ物がある。本マグロだ。築地市場いや今は豊洲市場なのか、冷凍されて転がっているあれである。ただし、沖縄で揚がるのは基本生である。本マグロも含めて沖縄が日本屈指の生マグロの本場であることは意外に知られていない。そこで、宣伝という意味でも沖縄のマグロについて紹介してみたい。
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マグロ漁獲量は全国7位
沖縄の魚といえば、ハデハデな熱帯魚を思い浮かべるし、ウチナーンチュはそういうのばかり食べていると、ナイチャー(本土の人)は思うかもしれない。
しかし、実は沖縄で水揚げされる魚の半分はマグロであり、食べるのもそれが一番多い。ウチナーンチュは、意外にマグロ好きなのだ。
ちなみに、2019年の沖縄のマグロ漁獲量は1万トンちょっとで、全国第7位だそうだ。
しかも、沖縄では、日本国内で水揚げされる4種類のマグロ(本マグロ、メバチ、キハダ、ビンナガ)のすべてが揚がる。四季を通していずれかのマグロが出回るので、年中食べられるし、しかも安い。
沖縄は日本屈指の「生マグロ」の本場
一方、東京の豊洲市場などでは、でかい冷凍マグロがセリにかけられる光景が見られるが、沖縄ではそれがほとんどない。
近海で捕るため、生の状態で水揚げされるのだ。沖縄は生マグロの本場なのである。筆者の聞いた話では、沖縄の生マグロの水揚げ量は全国3位だそうである。
また、沖縄から台湾近海は本マグロの産卵場所でもある。
ゴールデンウィークくらいになると、その本マグロも出回るし、生マグロのウチナー風てんぷらは絶品だし、ぜひ、沖縄でうまいマグロを味わってほしい。
沖縄市の泡瀬漁港へ行くと、パヤオ(浮き魚礁)から揚がったばかりのマグロが1本丸ごと買えたりするので、冬場なら新巻鮭の代わりとしてお歳暮にどうだろう。
漬けがあればいいのに
ひとつだけ不満なのが漬け(づけ)がほとんど見られないこと。
漬けは、簡単にいえば生魚のしょうゆ漬けで、冷蔵庫がない時代に保存期間を延ばすために活用された料理法だ。
通常は醤油・酒・みりんを混ぜたものに、魚介の切り身をつけて作る。
マグロの漬けは、それだけでりっぱな料理だと思うのだが、沖縄ではこれを出す店が少ない。
中味炒めというスペシャルな料理も
逆に本土ではお目にかかれない料理もある。マグロの中味炒めというやつだ。
内臓を炒めたもので、コリコリとした歯ごたえがなかなかの珍味。新鮮だからこそ可能なのだろう。
「マグロ女」がほめ言葉になるかも
ベッド上で冷凍マグロのように固まって反応もしない女性をマグロと呼んで見下す風潮があるが、沖縄のマグロは生でイキがよくて、内臓までおいしい。
だから「このマグロ女!」は、沖縄においてはほめ言葉なのである(たぶん)。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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