2023/11/17

【成功する沖縄移住】沖縄で働くこと、その未来は明るいと断言する!

沖縄移住が成功するかどうかのカギのひとつは仕事である。リタイヤ組や学生は別として現役世代は働かなくてはならない。しかし、失業率は全国一、年間所得は全国最低という県で、まともな仕事にありつけるかどうかは大きな課題だ。それでも沖縄企業への転職のメリットは大きいと筆者は思う。将来は明るいからだ。その理由を紹介する。

 

沖縄に進出する企業が増えている

日本本土から沖縄に進出し、支社や工場を構える企業が増えている。なかには本社を移す会社もあるほどだ。日本の端も端、日本で唯一陸路で行けない県なのにである。
その理由は、東アジアの中心に位置するという地理的優位性が認識されるようになってきたこともあるが、それ以外にもいろいろと要因がある。
まず大きな地震が少ないことだ。2010年に糸満市で震度5弱を観測する地震があったものの、沖縄本島で震度5以上を観測したのは1911年以来99年ぶりのことだった。もちろん死者や行方不明者は出ていない。
とはいえ、沖縄では大きな地震がないと断言はできない。しかし地震をはじめとする大規模災害が本土と沖縄で同時に起きる確率はきわめて低いとはいえる。
したがって、沖縄にバックアップセンターを置いておけば災害時にもどちらかがダウンしても、もう一方は稼働できる
そこに目をつけた、大きなサーバーを持つIT企業や、世界を相手に24時間取引を行う金融系企業などが沖縄に進出するようになったのである。

沖縄でテレワークするなら、海に面したカフェがおすすめ。

 

気候のよさも当然ある

もちろん気候のよさもある。年間を通じて温暖で、特に冬場の過ごしやすさは特筆ものだ。雪は降らないし、最低気温も北部の山間部を除けば10℃を下まわることはめったにない。ちなみに那覇市の1月~2月の平均最低気温は14~15℃である。
亜熱帯なので夏はそれなりに暑いものの、同時に海洋性気候で海風が熱を吹き飛ばしてくれるため、33℃を超えることはほとんどない。
那覇市の7~8月の平均最高気温は31~32℃である。特有の強烈な日差しを避ける工夫さえすれば、本土より涼しく過ごせるだろう。
こうした環境のなかでリゾートライフが満喫できるのも大きい。ダイビングをはじめとするマリンレジャーやゴルフ、さらに自転車、マラソン、きわめつけはトライアスロンまで、レクリエーションのレベルから本気スポーツまで、あらゆることが楽しめる。できないのはスキーくらいのものだ。

 

若年者人口が多い

2022年における人口1000人あたりの出生率は9.4で、都道府県別では49年連続の全国一だ。ちなみに全国平均は6.3なので、3.1ポイントも高い。
県の全人口に占める0歳から14歳までの子どもの割合は16.3%でこれも全国一。一方65歳以上の割合は22.6%と全国最低だ。
出生率が高くて子どもや若者が多いことが沖縄の経済成長のひとつの原動力となっているのはたしかである。

 

観光客数は相変わらず伸びている

コロナ禍の2020年から22年は別として、観光客数の伸びは相変わらずである。
2006年、年間の観光客数がまだ500万人台だったころに当時の県知事が1,000万人を目指すといったときには驚いたものだが、2018年度には1,000万4,300 人と大台を超えた
その後はコロナ禍によって一時激減したが、それが落ち着き始めた2023年には再び観光客が増えており、この先数年で1,500万人に届きそうである。観光客の増加も沖縄の経済発展に大きく寄与しそうだ。

那覇空港はもともと滑走路が一本しかなかったが、2020年に二本目が供用開始された。これにより利用客数のさらなる増加と、それにともなう経済効果が期待されている。写真は建設中の第二滑走路。

 

まとめ

本土企業の進出や若者人口の多さ、観光の好調さなどにより、沖縄経済の前途は明るいといえる。今後働きがいのある職場が増え、働く人の待遇もよくなりそうだ。
しかも、テレワークやリモートワークが定着していけば、さらに働きやすくなるだろう。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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