【成功する沖縄移住】子連れ移住では不思議な幼稚園制度に注意!
子連れで移住する場合、親は保育や教育環境に関心を持つだろう。沖縄は本土とは気候も文化も人種も違うが、違うことのひとつに公立幼稚園がある。今回は小さな子どもがいる人向けに幼稚園について解説する。
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公立幼稚園は小学校の敷地内にある
沖縄の公立幼稚園は本土と違う。どう違うかというとまず小学校の敷地内にあることだ。
校門の柱に「○○市立△△小学校」および「△△幼稚園」と併記されていたり、左の柱に「○○市立△△小学校」と書かれているかと思ったら、右側の柱には「○○市立△△幼稚園」と表記されていたりする。
園長も小学校の校長が兼ねている。そのため、小学校と幼稚園が一体になっているように見えるのだ。
だから一見すると近年普及し始めている幼小一貫校にも思えるが、もちろんそんな先進的なシロモノではない。
幼稚園と小学校が同じ敷地内にあることについて、ウチナーンチュはこれが普通だと思っている。筆者自身も日本中がこうなのだと、ずーっと思っていた。
しかし、何年か前にそうではない都道府県も多いと知って驚いたのである。
アメリカのシステムをそのまま持ってきた?
そこで興味を持って調べてみると、どうも米軍統治下の沖縄では1年間の幼稚園と6年間の小学校合わせて7年を初等教育としていたといい、その関係で、小学校に幼稚園が併設されることになったのだという。
その真偽を確かめるべく、文部科学省に問い合わせてみたのだが、明確な返事は得られなかった。
ちなみにアメリカの教育システムでは、6歳でエレメンタリー・スクール(小学校)に入学する。
しかし、多くのエレメンタリー・スクールにはキンダーガートン、すなわち幼稚園が併設されていて、いわば小学校0学年的な教育が行われている。
つまり、アメリカの教育システムがそのまま戦後の沖縄に持ち込まれたと考えられるのだ。
保育園→幼稚園→小学校が一般的なパターン
というわけで、本土の場合幼稚園は満3歳から就学までの3年保育(2年の場合もある)が一般的であるが、沖縄の公立幼稚園では5歳児のみの1年保育が普通なのだ。
筆者の息子のように就学まで保育園に通うケースもあるが、沖縄では保育園を中退して就学前に1年間だけ公立幼稚園に通うのが一般的なケースである。
自身は火葬場併設幼稚園に通った
ちなみに筆者自身は、小学校ではなく公民館に併設された幼稚園に1年間通った。
ただ、隣に同じく公民館に併設された火葬場があったので、火葬場と幼稚園がセットになっているのだと、ずーっと思っていた。
そこに残った灰を土団子にまぶしたりして、いつも楽しく遊んでいたからである。
もちろんそのときは、なにを焼いた残りの灰かなんて、考えもしなかった。
今考えると遺体の火葬で出た灰で遊ぶなど、とんでもないことだ。それ以前に、住宅街のど真ん中に火葬場があったこと自体異様に思えるが、実際そうだったので仕方がない。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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