忘年会シーズン「飲んだら乗るな、飲んだら運転代行」
2022年も、もうすぐ12月に入る。コロナ禍で下火だったとはいえ、そろそろ忘年会が復活しそうな気配だ。忘年会といえば酒であり、飲んだ結果として、この時期飲酒運転が幅をきかせるようになる。もちろんやったら犯罪だし、飲酒運転車の被害にあうのはもっと避けたい。そうした犯罪や被害を避けるにはどうしたらいいか。まずは運転代行である。
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昔は「飲んだら乗るな」今は「飲んだら代行」が合い言葉
沖縄は、飲酒運転の検挙率がほぼ毎年全国一である。罰則が強化されて、やや減ってきた感もあるが、夜の国道に酔っぱらい運転のクルマがうじゃうじゃいる状況はあまり変わりない。それではいけないと、まともな感覚を持っている人が頼りにするのが運転代行である。
運転代行の一番のメリットは、クルマを家に持ち帰れる点にある。仕事帰りに飲んで、クルマを駐車場に置きっぱなしにしてタクシーで帰った場合、翌日はタクシーまたはバスで出勤しなくてはならない。めんどくさい。クルマといっしょに帰れば翌日が楽なのだ。
安いのだから利用しよう
それに運転代行は安い。タクシー以下ではないかと思うこともある。こんなに安いのに、代行を頼まずに酔っぱらい運転で帰る人は、いうまでもなく犯罪者であり、はっきりいってアホである。そういう人はロクに任意保険にも入っていないはずなので、はねられたりぶつけられたりしたら悲惨だ。まわりから見て、一目で酔っぱらい運転だとわかるように、車体のどこかに酔っぱらいマークをつけて走るよう、法律で義務づけてもらいたいものである。
天然が多いウチナーンチュの中には、自宅から飲み屋へ行くときに運転代行を呼ぶ人がいる。クルマを持って行かないのにだ。「飲んだら代行」の意味をイマイチ理解していないらしい。タクシーと区別がつかないのだろうか。
飲酒運転車から身を守るようにしよう
話は戻るが、沖縄の飲酒運転の状況はひどい。1990年ごろから30年間くらいは、ほとんど毎年検挙率全国一である。
原因はいろいろ考えられる。鉄軌道をはじめとした公共交通網が発展していないこと、そのために移動は車に頼らざるを得ない社会構造になっていること、ウチナーンチュは歩くのが嫌いなこと、そもそも酒飲みであることなど、挙げればきりがない。
反省がないのか、公務員、教師、警察官などが飲酒運転で検挙されて新聞ざたになることも日常茶飯事だ。特に12月は、道路に飲酒運転の車があふれているわけで、それらから身を守る手段も講じる必要があるかもしれない。
夜間はできるだけ外出を控えるとか、子どもは夜は外に出さないとか、運転するときはできるだけ中央分離帯のある道を選ぶとか・・・
飲酒運転の問題は根深い
警察が取り締まりを強化したり、マスコミや行政が呼びかけたりして、飲酒運転を減らそうと努力してはいる。しかし、なかなか減らないのが実情だ。
というのも、飲酒運転防止の切り札である運転代行の運転手が飲酒運転したりしている。それで事故を起こすこともあるのだ。
さらにタクシーの運転手が飲酒運転で捕まることもある。
これではもうお手上げ、救いようがない。とにかく飲酒運転をしないこと、酔っぱらい運転の事故に巻き込まれないこと、これは沖縄暮らしの大事な心得のひとつといえる。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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