【成功する沖縄移住】こんなトラブルはぜひ避けよう！～カネ・酒・バクチ編～

前回、住まいやご近所関係のトラブルなどについて解説したが、今回はもっとディープな人間関係に起因するトラブルについてである。カネや酒やバクチが絡むと普段は穏やかなウチナーンチュも豹変したりするので気をつけたいというお話だ。

カネを貸すときは差し上げるつもりで

失業率は日本一、所得は最下位、仕事はいい加減…経済的な豊かさより心の豊かさ、というのが沖縄のキャッチフレーズなのだが、貧乏日本一なのは否定しがたい現実である。

貧乏なウチナーンチュに「金を貸してくれ」といわれることがあるかもしれないが、貸したら返ってこないと思った方がいい。「とっとと返せ」とつつくと、怨みを買いやすいのだ。

助け合い社会、人にやさしい社会、であれば借金の返済を迫るのは鬼のような行為なのである。

たとえ善意で貸したにしても、そうは受け取ってくれない。善意なら貸すのではなく、差し上げるべきだろう。

とにかくテーゲー主義は、借金の返済もテーゲーなので、それがいやなら金は貸さないこと。これは鉄則だ。

今日も酔っぱらった車が突っ走る

独自の酒文化がある、モノレール以外電車がない、飲んべえが多い、などが理由だと思われるが、人口あたりの飲酒運転の検挙率はぶっちぎりの日本一である。

夜走っている車の相当数は酔っぱらい運転だと思うべきだ。

そういう車が、人をはねる、対向車線に飛び出す、赤信号を無視する、激しくオカマを掘るなど、日常茶飯事のように事故を起こしている。

週末は朝まで飲む人もいるので、早朝の酔っぱらい車もかなり怖い。注意しろといわれても注意のしようもないが、そういう車の起こす事故に巻きこまれないようにしたい。

もちろん自分が酔っぱらって運転するのは論外だ。

盗みも殺しも酒がらみ

沖縄刑務所の調査によると、同刑務所の服役者のうち45％が酒に酔って罪を犯したという。つまり、約半分が飲酒がらみの交通事故、窃盗、暴行、強姦、殺人などで塀の向こうに送られたわけだ。

この人たちの大部分は、酒さえ飲まなければ犯罪に走ることもなかったはずだ。

おとなしいウチナーンチュでも酒が入ると人格が変わる人もいるので、酔っぱらい天国沖縄で酒がらみのトラブルには気をつけよう。

バクチにハマるウチナーンチュ

特に国道58号線を走っていると、明らかにまわりの景色から浮いた建物をよく見かける。ほとんどがパチンコ屋だ。

失業率が高く、娯楽の少ないこの島では、パチンコにハマる人が少なくない。競馬や競輪がないせいもあるだろう。バクチといえばまずパチンコなのである。

そして、中には数百万の借金を作ってにっちもさっちもいかなくなったり、どうしようもなくて首を吊る人もいる。

さらに大型のパチンコ店ではスロットコーナーを併設しているのがほとんど。スロットの方が賭博性が高く、最初はパチンコにハマっていたのが飽き足らなくなり、スロットに移行するパターンが多い。

スロットだと1,000万ぐらいの借金を作るのはそれほどむずかしくない。だからパチンコよりもヤバイのだ。

ちなみに「あの人、スロットひっぱるよ～」といわれると、スロットフェチで借金抱えているから気をつけなさい、という意味になる。こういわれるとカネも貸してくれないし、縁談も断られたりする

ゲーム喫茶というのもある。沖縄で喫茶店といえば、ほとんどがこれだ。花札やポーカーのゲーム機が置かれていて、何時間も夢中になってやる人がいる。

表向き、得点をカネとは交換しないといっているが、もしそうならこんなにハマるわけがない。だいぶ以前だが、ゲーム機賭博で借金を作り、あげくの果てに銃を持って銀行に押し入った警察官もいた。

たかがパチンコ、ゲーム機賭博などといわないでいただきたい。なんとなく沖縄に流れてきて空気に染まり、なんとなくバクチで首くくるというのは、いくらなんでも避けていただきたい。

国道58号線の脇に突然現れる古代エジプトの王様。ファラオという名のパチンコ店だが、見た目のインパクトは抜群で、とにかく目立とう作戦は成功している。