【成功する沖縄移住】首里城は今どうなってる?見に行った話
2026年が明けてすぐの1月4日、首里城に行ってみた。復元はまだ完了していないが、「再建中の首里城」という今しか見られない風景を目にする貴重な機会ともいえる。首里城の現状を報告してみたい。
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火災を乗り越え、再び立ち上がる首里城
首里城は、今さらいうまでもなく、琉球王国の歴史と文化を今に伝える象徴的な存在である。
赤瓦と朱塗りの建物が印象的なこの城は、長年にわたりウチナーンチュに親しまれてきた。
しかし2019年10月31日の火災により、正殿をはじめとする主要な建物が焼失し、首里城は大きな試練に直面することとなった。
だが、あれから6年あまりが経ち、現在、着実に復元への道を歩んでいる。
そもそも首里城の焼失は今回が初めてではない。戦争や火災などによって何度も失われ、そのたびに復元されてきた歴史を持つ。
1992年に復元された正殿は、沖縄復帰20周年の象徴ともなり、多くの県民にとって特別な存在となった。
2019年の火災は大きな衝撃ではあったが、同時に「首里城を未来へ残す」という強い意思を改めて共有するきっかけにもなった。
現在の復元事業では、「見せる復興」を掲げ、工事の様子を積極的に公開している。
伝統技術を用いた建築の現場を間近で見られることは、首里城ならではの体験ともいえる。

2019年6月に撮影された首里城正殿。この4ヵ月ほど後に火災で焼失した。
復元工事の進捗状況
2026年正月現在、正殿の復元工事は大きく前進している。建物の骨組みや屋根、外観部分はほぼ完成し、工事用の素屋根も撤去されている。
そのため、城内に入ると再び朱色の正殿を見ることができる。
正殿の両脇に位置する南之廊下や西之廊下の復元も進んでおり、これらは2026年秋ごろの完成予定だという。
瓦葺きや漆塗りといった工程には、往時の技法が忠実に再現されており、時間をかけて丁寧に作業が進められている。
完成までに時間がかかるのも、首里城らしさを守るためなのだ。

2026年1月4日の首里城正殿。外見上はほぼ復元されたような印象だ。
工事中でも見どころは多い
首里城は復元工事の最中であっても、見学できるエリアが広く確保されている。
守礼門や石垣、園比屋武御嶽石門などはこれまで通り見学可能で、首里城公園としての魅力は失われていない。
また、復興展示では、焼失前の正殿の写真や復元の工程、使用される素材について分かりやすく紹介されている。
完成した姿だけでなく、「どのように造られているのか」を知ることができる点は、今の首里城ならではの楽しみ方である。

正殿の背後には新たに製作された鬼瓦が展示されている。本来は屋根の上に鎮座するアレなので、地面レベルで見られるのは貴重な体験。
完成と公開の見通し
関係機関の発表によると、正殿を含む主要な建物の復元は2026年秋ごろに完了する予定である。
火災から約7年での完成を目指す計画であり、これは大規模な歴史建築の復元としては比較的早いペースといえる。
その後も内部展示の整備や防災対策、周辺施設の復元が段階的に進められ、首里城全体としての復活はさらに時間をかけて進んでいく見通しだ。
首里城の復元は、単なる建物の再建ではない。琉球の歴史や文化を次の世代へ伝えるための、大切な取り組みである。
完成した姿を待つのも楽しみだが、今この瞬間の首里城を訪れることにも大きな意味がある。
再生の途中にある首里城は、静かに、しかし力強く未来へ向かって歩み続けているのである。

龍潭側からも正殿の上部が見えるようになって復元完了への期待が高まっている。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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