【成功する沖縄移住】レンジのライブもやってくれればいいのに「国立劇場おきなわ」
国立劇場という施設をご存じだろうか。日本には6か所(東京の国立劇場と国立演芸場をセットととらえると5か所かもしれない)あり、歌舞伎や能・狂言から文楽、漫才、オペラなど、あらゆる芸能が上演されている。そのうちのひとつとして国立劇場おきなわがあるが、その存在は意外と知られていないようだ。今回はもっと知ってもらいたいと思って、この施設を取り上げる。
メニュー
書いている本人もまわりも行ったことがない
表題をテーマに記事を書こうとして、ふと思いついた。書いている本人が国立劇場おきなわ、別名組踊劇場というところに行ったことがないのだ。
遠いわけではない。自宅からクルマで5分の距離だ。まわりのウチナーンチュ10人ぐらいにも聞いてみたが、行ったことがあると答えたのは1人もいなかった。
できてから20年近く経っているのだが・・・
国立劇場おきなわが浦添市にオープンしたのは2004年1月。すでに20年近く経っている。
それまで国立劇場といえば東京と大阪にしかなく、両都市以外にできたのは沖縄がはじめてで、5番目となった。当然、政府の沖縄振興策の一環である。
その目的は、国の重要無形文化財である組踊をはじめとする沖縄伝統芸能の保存振興をはかり、伝統文化を通じたアジア・太平洋地域の文化交流の拠点となること、らしい。
したがって、組踊はもちろん、琉球舞踊、三線、沖縄芝居、さらに日本やアジア・太平洋地域の芸能公演が行われる。
組踊は沖縄が世界に誇る舞台芸術
ちなみに組踊とは、歌と三線による音楽と、台詞、舞踊の三つを組み合わせた歌舞劇である。踊奉行だった玉城朝薫という人が、能、狂言、歌舞伎なども取り入れて18世紀の初めごろ完成させたとされる。
音楽、言葉、踊りはもちろん、筋立てや衣装も含めて、琉球芸能の宝石箱のようなもの。日本の歌舞伎、ヨーロッパのオペラ、アメリカのミュージカルなどと並ぶ、沖縄が世界に誇る舞台芸術である。
せっかくだからもっと活用できたらいいのに
組踊振興というだけでも価値のある施設だと思うのだが、問題は、これがウチナーンチュにどれほど親しまれているか、どれほど役に立っているかがよくわからないことだ。その存在と県民の心がかい離している気がするのである。
政治的な忖度があったとはいえ、せっかくばく大な税金を注ぎこんで、これほどのハコモノを作ったのだから、もっとガンガン活用してほしい。
講演会、国際会議から、入学式、成人式、米寿祝いに葬式まで、さまざまな使い方が可能だろう。
音響がよさそうなので、個人的にはオレンジレンジのライブとかやってくれたら最高だと思うのだが。
同じカテゴリーの人気記事
2024/10/24
【成功する沖縄移住】秋は空手で沖縄文化の真髄に触れよう
2024/08/22
【成功する沖縄移住】南極も砂漠もへっちゃら!琉球漆器のすごさ...
2024/07/18
【成功する沖縄移住】「パーにサンバ?」小粒な伝統打楽器がおも...
人気の記事 (note)
吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
沖縄で仕事を探す! 移住者のための沖縄仕事NAVI
沖縄移住を成功させるカギ、それは仕事だ! 沖縄における就職事情と、仕事をゲットするコツを伝授。
沖縄移住のバイブル! 金なし、コネなし、沖縄暮らし!
暮らしも遊びも人付き合いも、生活のすべてを網羅した面白本。ウチナーンチュが本音で語る沖縄暮らしの真実。
沖縄暮らしのAtoZ 沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!
どこに住むか、どう働くか、子どもの教育をどうするか・・・客観的視点から生活の実際を紹介する実用ガイド。