【成功する沖縄移住】美しいツブツブをかみ砕くと妙な喜びに包まれる「海ぶどう」を味わおう
先日、居酒屋で海ぶどうを食べたところ、コロナ前以来数年ぶりだったこともあり、なかなかおいしく感じた。そのとき思ったのは「海ぶどうに旬ってあったっけ?」ということである。調べてみたところ一年中食べられるが、あえていえば10月から5月ごろが旬らしい。ということは来月までということになる。旬にうちに味わってみてはいかがだろうということで、今回のテーマは海ぶどうで。
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キャビアというよりとんぶりに近い食感
海ぶどうは、沖縄近海のきれいで浅い海に育つ海藻で、和名をクビレヅタ、別名グリーンキャビアともいう。
たしかにキャビアのように小さなツブツブが特徴だが、プチプチ感はどちらかというと、畑のキャビアといわれて特に秋田人に好まれるとんぶりに似ている。
最大の産地は本島中部の恩納村で、養殖が盛んに行われている。
宮古島でも養殖されているが、希少な天然物も採れるという。近年はベトナム産などの輸入物も出回っているらしい。
実はとてもデリケートな食べ物
食べ方としては、生のまましょうゆや三杯酢、ドレッシングなどをつけて口に放りこむ。マヨネーズも意外に合う。
ただ、火を通す料理法は聞いたことがない。それに海ぶどうはなかなかデリケートだ。
冷蔵庫に入れるな、タレやドレッシングをどぼどぼかけるとツブツブがしぼむので刺身のように別皿にしてつけろ、輸送中に光合成ができなくて白くなってしまったら蛍光灯の光を当てろなど、いろいろ指図があってややこしい。
美しさを舌で味わう
海ぶどうが人気になったのは、食感と味もさることながら、見た目の美しさも理由だと思う。
すーっと伸びた茎に寄り添うように実った粒ぞろいの実、その実は透明感のある緑色で、一粒一粒が宝石のような輝きを放つ。
こんな美しい食べ物を口にするのは、ある種の喜びをともなうのだ。
ごはんにのせたりうどんにのせたり
恩納村の「元祖海ぶどう」という店が、ごはんにのせた海ぶどう丼を出したときは衝撃だった。
また、すでに閉店しているが座間味島の食堂が海ぶどんを出したときは笑撃だった。ネーミングがうますぎる。
海ぶどんも海ぶどう丼の一種だが、元祖海ぶどうではウニがのっているのに対し、マグロがてんこ盛りになっているのが特徴だった。
それならば、冷たいうどんにのせた海ぶどううどんが出てもいいのではないか。
ちょいとしょうゆをかけてほおばれば、磯の香りと小麦の香りが渾然一体となって、かなりうまいにちがいない。まだ食べたことはないけど。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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