【成功する沖縄移住】酒飲みの救世主か悪魔の手先かイマイチわからない「ウコン」
12月も中旬になって忘年会の季節である。2020年と21年はコロナのせいで自粛ムードが大勢だったが、22年は挙行する職場も多いようだ。
沖縄において酒飲みのお供といえばウコンである。時節柄、ウコンの話をしてみたい。
メニュー
王朝時代は高貴な生薬
ウチナーグチでウッチン、英語でターメリック、漢字では鬱金と書く。カレーの黄色の元でもあるウコンだが、沖縄では昔から生薬として用いられてきた。
琉球王朝時代には、高貴な人々しか口にできなかったが、現在では下々の者も気軽に利用するようになっている。
酒飲みほどそのありがたさがわかる
広く使われるのはいいのだが、その位置づけは二日酔い予防薬であり、そんな低俗な扱いでいいのかと、ウチナーンチュとしてはやや複雑な感慨を持つ。
ウコンにもたくさんの種類があるが、特に知られているのは秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種。このうち肝機能強化に効果のあるクルクミンを一番多く含むのは秋ウコンだ。
たしかに、粒状に加工された秋ウコンを事前に飲んでおくと、かなり飲んだくれても翌日酒はほとんど残らない。
![](https://xn--pqqq72e6fjb2d.com/ad-yoshida/wp-content/uploads/2022/12/ウコン-300x225.jpg)
錠剤タイプや粉末タイプが多いが、那覇の公設市場などでは、生のウコンも売られている。「こんなの買ってどうするわけ?」と、おばちゃんに聞かれるかもしれないが。
本来は目的によって使い分けるべき
だが、ウコンのよさはそれだけではない。ガン予防から、抗酸化作用、ピロリ菌などの殺菌作用、動脈硬化予防、血液の浄化、疲労回復、さらにダイエットまで、さまざまな効果があるのだ。
だから、目的によって各種を使い分けるのがウコンマニアの真骨頂である。
ウコンがあるから大量に飲んでしまうジレンマ
とはいえ、やはり秋ウコンの二日酔い防止効果はたしかにすごい。翌朝苦しまなくて済むという安心感があるせいか、酒もうまい。
調子に乗って、ついつい飲み過ぎてしまう。酒害から肝臓を守るためにウコンを使うが、使えば飲む酒の量が増えるというジレンマを多くの酒飲みが抱える。
したがって、ウコンが酒飲みの救世主と考えるのはまちがいだ。やっぱり大酒飲みは、死ななきゃ治らないのである。
同じカテゴリーの人気記事
人気の記事 (note)
吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
![移住者のための沖縄仕事NAVI](https://xn--pqqq72e6fjb2d.com/ad-yoshida/wp-content/themes/okinawa-ijyu/assets/img/common/book-01.jpg)
沖縄で仕事を探す! 移住者のための沖縄仕事NAVI
沖縄移住を成功させるカギ、それは仕事だ! 沖縄における就職事情と、仕事をゲットするコツを伝授。
![金なし、コネなし、沖縄暮らし!](https://xn--pqqq72e6fjb2d.com/ad-yoshida/wp-content/themes/okinawa-ijyu/assets/img/common/book-02.jpg)
沖縄移住のバイブル! 金なし、コネなし、沖縄暮らし!
暮らしも遊びも人付き合いも、生活のすべてを網羅した面白本。ウチナーンチュが本音で語る沖縄暮らしの真実。
![沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!](https://xn--pqqq72e6fjb2d.com/ad-yoshida/wp-content/themes/okinawa-ijyu/assets/img/common/book-04.jpg)
沖縄暮らしのAtoZ 沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!
どこに住むか、どう働くか、子どもの教育をどうするか・・・客観的視点から生活の実際を紹介する実用ガイド。