2022/12/15

【成功する沖縄移住】酒飲みの救世主か悪魔の手先かイマイチわからない「ウコン」

12月も中旬になって忘年会の季節である。2020年と21年はコロナのせいで自粛ムードが大勢だったが、22年は挙行する職場も多いようだ。
沖縄において酒飲みのお供といえばウコンである。時節柄、ウコンの話をしてみたい。

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王朝時代は高貴な生薬

ウチナーグチでウッチン、英語でターメリック、漢字では鬱金と書く。カレーの黄色の元でもあるウコンだが、沖縄では昔から生薬として用いられてきた。

琉球王朝時代には、高貴な人々しか口にできなかったが、現在では下々の者も気軽に利用するようになっている。

 

酒飲みほどそのありがたさがわかる

広く使われるのはいいのだが、その位置づけは二日酔い予防薬であり、そんな低俗な扱いでいいのかと、ウチナーンチュとしてはやや複雑な感慨を持つ。

ウコンにもたくさんの種類があるが、特に知られているのは秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種。このうち肝機能強化に効果のあるクルクミンを一番多く含むのは秋ウコンだ。

たしかに、粒状に加工された秋ウコンを事前に飲んでおくと、かなり飲んだくれても翌日酒はほとんど残らない

錠剤タイプや粉末タイプが多いが、那覇の公設市場などでは、生のウコンも売られている。「こんなの買ってどうするわけ?」と、おばちゃんに聞かれるかもしれないが。

 

本来は目的によって使い分けるべき

だが、ウコンのよさはそれだけではない。ガン予防から、抗酸化作用、ピロリ菌などの殺菌作用、動脈硬化予防、血液の浄化、疲労回復、さらにダイエットまで、さまざまな効果があるのだ。

だから、目的によって各種を使い分けるのがウコンマニアの真骨頂である。

 

ウコンがあるから大量に飲んでしまうジレンマ

とはいえ、やはり秋ウコンの二日酔い防止効果はたしかにすごい。翌朝苦しまなくて済むという安心感があるせいか、酒もうまい。

調子に乗って、ついつい飲み過ぎてしまう酒害から肝臓を守るためにウコンを使うが、使えば飲む酒の量が増えるというジレンマを多くの酒飲みが抱える。

したがって、ウコンが酒飲みの救世主と考えるのはまちがいだ。やっぱり大酒飲みは、死ななきゃ治らないのである。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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