【成功する沖縄移住】一粒で二度恐ろしかった台風6号のお話
先日沖縄地方に台風6号が襲来し、猛烈な風と雨を見舞ってくれた。しかもこいつ、いったん通り過ぎた後Uターンしてきて、本島を2回も暴風域に巻き込んだのである。こういう極悪台風は数十年ぶりで、めったにないことだが我が家も被害を受けたので報告してみる。
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勢力とコースが尋常ではなく死者も出た
沖縄に住んでいても、こんな極悪台風に見舞われることはそうそうない。その恐ろしさは勢力の強さとコースにある。
最初に本島地方を襲ったときの気圧は930ヘクトパスカルほどだった。筆者の感覚だと950を下回ったら死人が出そうと心配になる。
実際、大宜味村では90歳のオジィが倒壊した車庫の下敷きになって亡くなる悲劇があった。また、うるま市の89歳のオバァは停電のためろうそくで灯りを取っていたところ、火が回りに燃え移って火事になり、命を落としている。
コースについては上述のようにいったん通り過ぎた後に戻ってくるという、変態的な動きをした。
実家の屋根が吹き飛んだと連絡が
ところで筆者の自宅は8階建てマンションの最上階である。ちっとやそっとの台風ではびくともしない。しないはずであった。しかし、今回の台風のファーストラウンドでは、すさまじい風で家が揺れたのは驚きだった。
もちろん倒壊することはないだろうが、場合によっては窓くらい割れるかもしれないと、恐怖の夜を過ごしたものである。
さて、マンションの揺れに恐れおののいている最中に、身内から「実家の屋根が吹っ飛んでいるらしい」という連絡があった。
筆者の実家は本島北部にあり、現在はだれも住んでいないもののトートーメー(仏壇)を置いてあって、時々泊まったりもする。
その近所に住む高齢女性が、ファーストラウンドとセカンドラウンドのインターバルに、足腰が弱っているにもかかわらず歩いて実家まで行き、被害状況を確認して電話してきてくれたというのだ。
築60年にもなるので、台風で多少壊れるのもありかとは思うが、屋根が吹き飛んだというのはただ事ではない。もし本当ならトートーメーを移さなくてはならないし、もう泊まったりもできないかもしれない。
飛んだのは車庫の屋根だった
もどかしい気持ちをおさえながら本島が暴風域を抜けるのを待ち、実家へ向けて車を走らせた。高速道路が通行止めのため下道を通ったが、混んでいていつもの倍くらい時間がかかってしまった。
到着して最初に目に入ったのは、吹き飛んだ車庫の屋根だった。情報がどこかでねじ曲がったようだが、実家本体の屋根は無事のようで、とりあえずホッとした。
屋根の一部は隣の、亡くなった叔母の家の庭に落ち、さらに一部は境界の木にもたれかかっている。そのほかのご近所の敷地には落ちていないようだ。ちなみに叔母の家も空き家なので、人的被害がないのは幸いだ。
空き家の被害に補助金が出るのだろうか
そうなると問題は後片付けである。ちなみに人が住んでいる家なら、損害の復旧には行政から補助金が出る制度もあるらしい。
しかし、基本人が住んでいない家なのに、補助金なんかが出るだろうか。役場に連絡してみたら、いちおう現地確認をしてみるそうである。
トートーメーがあるので、ご先祖様が住んでいると解釈されて補助金がもらえないものだろうか。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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