【成功する沖縄移住】電車がないから恋が始まる? ウチナー恋愛事情
独身者が沖縄に移住してきた場合、こちらで恋人を見つくろったり、結婚相手を探すこともあるだろう。その場合、沖縄の恋愛事情について多少知っていた方がすんなりいくはずだ。沖縄で幸せをつかむためのちょっとした知識を提供する。
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夜型社会が恋愛に少なからず影響
沖縄の恋愛事情に一番大きな影響を与えているのが、モノレール以外に電車がないことである。
車で動くし、終電を気にする必要もないから、歯止めがきかず、夜中まで遊ぶのだ。つまり夜型社会なのである。
夜遊び社会なので出会いが多い。例えばビーチパーリーだ。
朝までやっているので参加しやすくて楽しい。やさしい潮風に吹かれ、かすかな潮騒を聞きながら飲むのは気持ちいいし、星空がきれいだったりするともう完璧だ。
つまりビーチパーリーは、ロマンチックな合コンだったりする。
その結果、結婚が早くなる。できちゃった婚でも別に気にしない。急な話ならほとんどができちゃった婚だとまわりも納得する。
しかも、子供の面倒を見てくれる親が近くにいる。ナンクルナイサ、ということで、とっとと結婚してしまうのだ。
あっさり系の女子はある意味恋愛上手
このように、若いウチナー女子が恋愛から結婚へと、すんなり行くのが社会的特徴であるが、この後はすんなり行かない。結婚生活はすぐに行き詰まってしまい、離婚に至る。
ちなみに沖縄の離婚率は全国一である。これは女性が働き者なのに、男性が怠け者という、いたって南国的な風土ももちろん関係している。
それに女の方もあきらめが早い。離婚をためらわないし、「次があるさー」と、あくまで前向きだ。
「簡単にくっついて、あっさり別れる」。これがウチナー女子の恋愛(および結婚)における特徴といえる。ある意味恋愛上手なのである。
女子はナイチャー男をカッコイイと思う
さて、そういう社会にナイチャー男子が入ってきたらどうなるか。
垢抜けない、不器用、しかも働かないわりに飲んだくれてばかりいるウチナー男子を見飽きている女子は、たちまち興味を抱いてしまうのだ。
ナイチャー男子は、まず言葉づかいからして違う。ウチナー男子は「ィヤーが好きだばーよ」とかなんとか、日本語だかウチナーグチだか分からない、想像力も創造力も感じさせない、何とかのひとつ覚えのような口説き文句で迫る。
一方ナイチャー男子は「お嬢さんは瞳がきれいですね。あなたは瞳美人だ。ボクは、もう吸いこまれてしまいそうだ」とかなんとか、ボキャブラリーを総動員して喜ばせてくれる。表現力が違うのだ。
しかも物腰、エスコートのしかた、金の出し方も違う。ウチナー女子から見ると、ナイチャー男子はスマートでカッコイイのである。
さらに、これはかなり決定的だが、ナイチャー男子は仕事ができる。バリバリできる。できなくてもできるように見える。
こうして、めでたくカップルができあがる。この後、すんなり別れる場合は別として、行く末はほぼ3つのパターンに分かれる。
1.男が女を連れて本土に帰って結婚。2.結婚して男が居残る形で沖縄に住み続ける。3.女を捨てて男は本土に逃げ帰る。
3つ目のパターンはもちろん最悪である。戦後、アメリカ軍人がウチナー女子と遊んで妊娠させたあげく、転勤を口実に本国へ逃げ帰るケースがたくさんあった。
今は昔ほど多くないが、代わりにナイチャー男子がやるようになっている。
このようなふざけたやり口を、ウチナーンチュは絶対許さないのである。怒ったら「ちょん切っちゃうぞ」なのである。
ただ、逃げ帰るナイチャー男子を許してしまう女子にも問題はある。最初っから、「本気なら連れて帰ってよ」とクギを刺しておけばいいのだが。
ナイチャー女子はウチナー男子の不器用さにほれる
一方、ナイチャー女子は口べたなウチナー男子にほれやすい。彼女たちは、アルマーニのスーツを着て、口先だけの口説き文句を吐きちらすナイチャー男子なんか見飽きているし、底の浅さもご承知だ。
それに比べると、ウチナー男子は純朴で素直で心がきれい、などと思ってしまうのである。ただのグータラであってもだ。
「オレンジレンジ移住」という話があった。人気ユニットのオレンジレンジの地元は沖縄市なので、ファンのナイチャー女子が沖縄市に移住してくるのだ。
同じ空気を共有したいとかいうのが、その理由だ。もちろん、偶然の出会いを期待する気持ちもあるのだろう。
基本的に沖縄フリークのナイチャー女子は、ウチナー男子が好きなのである。「ウチナーンチュじゃないと燃えないの」とまでいう女子もいる。
考えてみれば当然だろう。引っ越してくる女子は、沖縄が好きだからそうするのである。もちろん自然の美しさにも惹かれるだろう。
その自然相手の農業や漁業に従事する男も多い。美しい自然の中で懸命に働く男の顔は日に灼けて、彫りがいっそう深く見える。
その顔を伝い流れる汗。寡黙だが、それだけに印象的な、はにかんだ笑顔。胸がキュンとする。落ちたも同然だ。
というより、引っ越してきた時点で、沖縄に落ちているのである。男なんか、刺身のツマみたいなもので、適当に選べばいいのである。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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