【成功する沖縄移住】トートーメーの引っ越しにチャレンジ!
実家を全面リフォームすることになったので、これを機にトートーメーの引っ越しを敢行することにした。まぁ、やっかいではある。その一部始終を報告する。
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信仰もカネも絡むトートーメー
トートーメーとは位牌のことである。
代々長男が受け継いできたトートーメーだと、場合によってはご先祖様の名が10人以上記されていることもある。
もちろん沖縄においては信仰の対象でもあり、高貴な存在だ。
さらに、トートーメーを継ぐ人が全財産を相続する風習もあるので、カネも絡んでくる。その意味でも大切な存在なのである。

沖縄の仏壇というのは大きい。このおたくはトートーメーがふたつ収まっているようで、仏具やお供えも2セットある。それなりのサイズがないと入りきれないわけだ。
仏壇をそのまま持って行くか買い替えか
一般的には、トートーメーは仏壇の中に収まっている。それを引っ越すわけだが、ここで選択肢がふたつ出てくる。
トートーメーと仏壇をセットで移すか、トートーメーだけを動かすかである
沖縄伝統の仏壇というのは、とにかくでかい。幅1~1.5m、高さ2m近いものもある。
ちょっとしたタンスくらいの大きさはあるので、動かすのはそれなりに大変だ。
特に引っ越し先がアパートやマンションなどの狭い物件だと、置くスペースがないケースもある。
そこで、もうひとつの選択肢として仏壇を買い替えるというのがある。
古くてでかい仏壇を処分し、マンションにも収まるような新しくて小ぶりなタイプに替えるわけだ。
筆者のケースでは、買い替えを選択した。トートーメーに入っているのは両親くらいのもので、こちらも大きくはない。

このおたくは仏壇が造り付けになっている。これでは引っ越しも大変だろう。
読経してもらってから処分する
引っ越しといっても、単純に考えれば、古い仏壇を廃棄し、トートーメーを持って行って新しい仏壇に収めればよい。
しかし、ことはそう単純ではなさそうだ。少なくとも古い仏壇についてはお坊さんを呼んで読経してもらわないといけないらしい。
というわけで、うちは無宗教なので神父さんでも牧師さんでもいいのだが、沖縄の風習に従って、お坊さんを呼んで読経してもらった。
で、約30年お世話になった古い仏壇は粗大ゴミとして回収してもらったのだった。

お坊さんを呼んで、古い仏壇の前で読経してもらった。その後、トートーメーを抱いて運んだのである。
コンパクトで合理的だが寂しさも感じる
引っ越し先のマンションには、事前に新しい仏壇を購入して設置しておいた。
新仏壇は幅56cm、高さ120cm、奥行き40cmと、大変コンパクトである。
沖縄風仏壇というより、これはほぼ大和(日本)式といっていいだろう。
トートーメーは風呂敷に包んで車で運び、すんなり収めることができた。
仏具もほとんど従前の物が使え、買い替えたのは香炉くらいであった。
コンパクトで合理的な仏壇になったわけだが、一抹の寂しさや申し訳なさを覚えるのはなぜだろうか。

新しい仏壇はコンパクト。香炉以外全部収まったので、これはこれでいいのだが・・・

お盆にはちゃんとお供えもできたのだった。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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