2023/04/24

【成功する沖縄移住】どこに住むかを考える① 利便性を求めるならやはり「那覇周辺」

移住後どこに住むかは、沖縄暮らしを満喫するためのキモ中のキモである。もちろん当事者の希望やライフスタイルに合わせて選べばいいわけだが、失敗を避けるために移住前にある程度あたりをつけておこう。そのためのガイドをシリーズでお伝えする。

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小さな島なのに多様な住環境

一口に沖縄といっても、住む場所によって暮らし方はまったく違ってくる

都会があったり、ドがつくほどの田舎があったり、離島だったり、都会とリゾートがうまく融合しているところがあったりと、多彩な面もあるからだ。

だから、どんな暮らし方をしたいかを十分にイメージしてから住む場所を選ぶのがいい。

多少不便でも体力と気力でなんとかできるので、自然豊かな田舎で暮らしたい。

自然なんかなくてもいいから都会的で便利な暮らしがしたい。

子どもの教育を最優先したいから、勉強に集中できる環境がいい。

利便性が高くて、なおかつリゾートライフも満喫できるところがいい。

さらには、働きたいネオン街がいいなど、それぞれのイメージに沿って住む場所を決めよう。

 

とにかく生活便利派には那覇市

ショッピングスポット、学校、病院、企業、金融機関、レジャー施設、飲み屋などがあって生活が便利なところというなら、やはり那覇市とその近郊をまずおすすめする。

那覇は東京と同じくらい便利なのではない。東京以上に便利なのだ。

その理由は、前述のような生活に必要な施設が狭い範囲に集中していること。

東京だと買い物、学校、職場、病院などへ行くのにバスや電車に乗るのが普通だが、那覇の場合、その気になればあらゆる用事を徒歩で済ますことができるのだ。

沖縄では車が必需品であることを後述するが、那覇なら車がなくてもなんとか生きていける。自転車でもあれば鬼に金棒だったりする。

極論すれば、生まれてから死ぬまで那覇市内から一歩も出なくたって、一生暮らせるのだ。

オフィスビルが林立する那覇市中心部はまるで東京のようで、南国の首都という感じではない。

 

那覇近郊はベッドタウンでもある

那覇は便利だが、人口密集地で人も多い。家賃も高めだし、駐車場も少ない。

生活の利便性は大事だが、もっとゆったり暮らしたい、というムキには那覇市近郊の浦添市、宜野湾市、豊見城市、糸満市、南風原町、西原町あたりがおすすめだ。

このあたりは、那覇市のベッドタウンでもある。したがって、職場が那覇市内にある場合、通勤に多少時間はかかるが、それを補う利点もある。

たとえば。浦添、宜野湾、豊見城、糸満いずれも美しい海に面している。宜野湾や豊見城、糸満には非常にきれいなビーチもある。

仕事などで疲れたとき、砂浜に座って東シナ海に沈む夕日を眺めながらオリオンビールをグビっと飲めば、それだけでストレス解消になる。

いずれの町も高速を含めた道路のアクセスもいいので、車があれば快適に暮らせるだろう。

那覇のすぐ隣の浦添市だが、意外にもきれいな海に恵まれている。釣りに訪れる人も多い。

 

文教のまち西原町はかなり魅力的

西原町は行政上は中部地域に属するが、那覇市に接していて、しかも太平洋に面している

本島東海岸に位置し、最近埋め立て地が整備され、ビーチやそのそばにきれいな公園もできて町民の憩いの場となっている。

この町には、沖縄唯一の国立大学の琉球大学があり、大学院生を含む学生8000人以上が在籍している。

さらに私立の沖縄キリスト教学院大学も西原町にある。その関係で、学生向けの安くて質の高いアパートがたくさんあり、住まいを探すにはいいかもしれない。

さらに琉球大学には病院があり、沖縄で最先端の医療を行っている。この病院が近くにあるという安心感は、健康面に不安のある人にはかなり大きいはずだ。

ただし、琉球大学病院は2024年に宜野湾市に移転する予定だ。

国道329号線が通っていて、混雑エリアを避けて沖縄市方面に抜けられるのもメリットだ。ただ、那覇市内へ通うのに渋滞に巻きこまれるのが玉にキズではある。

西原町は本島東側の太平洋に面した町で、大学がいくつかあるため文教のまちともいわれる。奥の丘の上には琉大病院も見える。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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