2025/02/01

【成功する沖縄移住】やんばる桜の名所巡りで感動しよう

やんばるは、日本で最も早く桜が咲く地域。1月から2月にかけて、濃いピンク色の寒緋桜(かんひざくら)が山々を鮮やかに染め上げる。今回は、やんばるエリアにおける桜見物の旅をリポート。

 

名護城は街を見下ろす絶景がすばらしい

最初に訪れたのは、名護市のシンボル的存在である名護城(ナングスク)
名護城公園の桜並木は沖縄でも屈指の規模を誇り、園内では濃いピンク色の花々が頭上を覆い、桜のトンネルを歩いているような気分を味わえる。
ここでは毎年1月下旬から2月上旬にかけて「名護さくら祭り」が開催される。
ちなみに2025年のさくら祭りは1月25、26日だった。もちろん祭り期間中でなくても咲いてさえいれば桜は観賞できる。
というより、祭り期間中は混雑するので、あえて外した方がゆっくり楽しめたりする。
公園の頂上にある展望台からは名護湾を一望でき、満開の桜越しに青い海が広がる光景は息を呑むほどの美しさである。
都会の喧騒を忘れ、ゆったりと桜を楽しみたい人に最適なスポットだ。

桜と空と街と東シナ海の風景が一目で楽しめるのが名護城の特徴である。

 

名護城公園内は遊歩道も整備されており、のんびり歩きながらでも桜が楽しめる。

 

やんばる最大級の桜並木を誇る八重岳

次に訪れたのは、桜の名所として特に有名な八重岳である。約7,000本もの寒緋桜が咲き誇り、やんばるを代表する桜の名所となっている。
八重岳の桜並木は山道沿いに続き、ドライブしながら楽しむのが基本だ。
山道を進むと道の両側に満開の桜が広がり、鮮やかなピンク色が目を楽しませる。
道中には駐車スペースもあって、車を停めて散策できるため、桜の間近で写真を撮ることもできる。
標高453mの山頂付近まで昇ると、緑の山々と桜のコントラストが美しく、絶景が広がる。
桜とともにやんばるの豊かな自然を堪能できるスポットといっていい。

山が桜色に染まるという表現が見事に当てはまる八重岳。実は山頂から咲き始め、だんだん麓に降りて来るのが沖縄の桜の特徴だ。

 

ここは車で走りながら花見を楽しむのが基本。桜が形作るピンクのトンネルを通り抜けるのは非日常体験だ。オープンカーならなおよいかも。

 

濃いピンクの花びらと南国の青空とのコントラストは、ソメイヨシノを見慣れた人には違和感があるかもしれない。好みの問題か。

 

今帰仁城跡で見る歴史と桜の融合

最後に訪れたのは、世界遺産にも登録されている今帰仁城跡。琉球王国時代に築かれたこの城は、壮大な石垣と桜のコントラストが美しいことで知られる。
毎年1月下旬から2月上旬にかけて「今帰仁グスク桜まつり」が開催され、夜には桜がライトアップされる。

石垣を横目に桜を眺めながら城跡を歩くと、歴史的な趣を感じられるのが今帰仁城跡の魅力だ。
特に夕暮れ時には、桜が柔らかな光に照らされて幻想的な雰囲気を醸し出す。
桜越しに見える遠くの海の景色もまた格別である。桜だけでなく、歴史や絶景にも興味がある人にはぜひ訪れてほしい名所だ。

今帰仁城跡の桜はライトアップされるのがうれしい。門から入って奥へ続く石畳道の両側を花が彩る。

 

寒緋桜は、ソメイヨシノほど簡単には散らないので、比較的長期間楽しめる。咲いてから時間が経つほどピンク色が濃くなるので、ライトアップでさらに映える。

 

今帰仁城跡の特徴である石垣もライトアップされて、ふだんとは違う美しさを見せてくれる。

 

まとめ:やんばるで春の訪れを先取りしよう

名護城、八重岳、今帰仁城跡――それぞれ個性豊かな桜の名所を巡ることで、沖縄らしい早春の美しさを存分に味わうことができた。
名護城では街を一望できる絶景、八重岳ではドライブしながら楽しめる桜並木、そして夜の今帰仁城跡では歴史と桜の融合を堪能できた。
やんばるの桜の季節は1月中旬から2月上旬とソメイヨシノより早めだが、南国ならではの暖かさと鮮やかな桜の美しさを楽しめる特別な時間である。
一足早い春を感じに、ぜひやんばるの桜名所を訪れてみてほしい。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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