【成功する沖縄移住】結婚式の余興をきっかけに琉球文化の真髄にハマる「琉球舞踊」
琉球舞踊というものを見たことがあるだろうか。略して琉舞ともいうが、重要無形文化財にも指定されている、沖縄で琉球王国時代から受け継がれている踊りである。今回は写真多めでその絢爛たる世界をちょっとだけ紹介してみたい。
メニュー
単なる踊りではなく総合文化芸術
琉舞をRYUKYU DANCEと英語表記にしてみると、なんだかとても違和感がある。単なるダンスではないからだ。
琉舞は、踊りのみならず、衣装、音楽、言葉なども包含するため、琉球文化の真髄ともいわれる。したがって、琉舞を学ぶことは、琉球文化そのものを学ぶことでもある。
歌舞伎舞踊や上方舞、京舞とともに重要無形文化財に指定されており、2022年にはその保持者としてふたりの女性が認定された。つまりこのおふたりは人間国宝になったのである。
習い事としても人気が高い
とまあ、固くて偉そうなことを書いているが、沖縄的な習い事の中でも、琉舞ほど間口が広くて入りやすいジャンルはない。
ウチナーンチュは、ジャズダンスやソシアルダンスよりずっと気軽に習おうとする。その理由のひとつは、結婚式の余興である。
沖縄の披露宴は新郎新婦のお披露目というより、余興の披露会である。余興で芸を見せて拍手を浴びることを生きがいとする人もいるくらいだ。
そのために琉舞道場に通い始める人がけっこういるのだ。もちろん女性が多いのだが、兄弟姉妹や友人や親戚の結婚式で踊るために道場の門をたたくのである。
自分の道場を持つ師匠クラスでも、余興のために習ったのがこの道を究めるようになったきっかけ、という人がいるくらいだ。
究めるなら一生かける
とはいえ、気軽に入れる世界にもかかわらず、奥が深いのが琉舞である。
5、6歳で始めて、一生かけてこの道を究める女性もいるし、本土に住みながらけいこのために沖縄へ通う男性もいる。
究めるなら一生ものであり、だからこそ人間国宝も生まれるわけだ。
無粋な自分にはその奥深さがわからないのが本音
しかし、である。披露宴では、琉舞よりハワイアンフラが見たいと思うのは、筆者の単なるスケベ心だろうか。
あるいは琉舞の芸術性があまりに高いので、その奥深さがわからないのかもしれない。
いっそ、フラの格好で琉舞を踊ってとお願いしたいが、やっぱり怒られるだろうな。
同じカテゴリーの人気記事
2024/10/24
【成功する沖縄移住】秋は空手で沖縄文化の真髄に触れよう
2024/08/22
【成功する沖縄移住】南極も砂漠もへっちゃら!琉球漆器のすごさ...
2024/07/18
【成功する沖縄移住】「パーにサンバ?」小粒な伝統打楽器がおも...
人気の記事 (note)
吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
沖縄で仕事を探す! 移住者のための沖縄仕事NAVI
沖縄移住を成功させるカギ、それは仕事だ! 沖縄における就職事情と、仕事をゲットするコツを伝授。
沖縄移住のバイブル! 金なし、コネなし、沖縄暮らし!
暮らしも遊びも人付き合いも、生活のすべてを網羅した面白本。ウチナーンチュが本音で語る沖縄暮らしの真実。
沖縄暮らしのAtoZ 沖縄移住ガイド 住まい・職探しから教育まで実用情報満載!
どこに住むか、どう働くか、子どもの教育をどうするか・・・客観的視点から生活の実際を紹介する実用ガイド。