【成功する沖縄移住】野戦食をごはんで包みこんだ大ヒット作「ポーク玉子おにぎり」
「ポーたま」という店が繁盛しているらしい。ポーク玉子おにぎり屋さんだ。那覇空港店もあって、見るたびに客が行列を作っている。ポーク玉子おにぎりとはいったいどういう食べ物か。検証してみよう。
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名前のまんま、ポークと玉子をごはんで包んだ品
先日、県民食のポーク缶が値上がりして困っているという記事をアップした。これは豚のくず肉をすり身にしてラードや香辛料などを入れて固めたものの缶詰である。
正式にはポークランチョンミートとかいうらしいが、沖縄では単にポークと呼ばれる。
ポーク玉子おにぎりとは、簡単にいえば、スライスして焼いたポークと玉子焼きを具にしてごはんで包み、海苔でくるんだ一品だ。名前のまんまである。
安くておいしくて手軽に食べられる
B級グルメとはいえ、これもアメリカーウチナー料理の最高傑作のひとつといって過言ではないだろう。梅干しやしそ、アンダンスー(油みそ)を入れてもおいしい。
ポークと玉子焼きをパンで挟むサンドイッチもあり、双璧といえるが、おにぎりの方が人気が高いようだ。
専門店に限らず、街中のスーパーやコンビニ、弁当店などでも売っている。安いもので1個150円から200円くらい。このおにぎりが2つあれば、お昼に十分。1個なら朝食にちょうどいい感じだ。
もちろん買わずに手作りしても十分おいしい。
以前、プロゴルファーの諸見里しのぶちゃんにインタビューしたら、さすが沖縄出身、おかあさん手作りのポーク玉子おにぎりを持って試合に行くといっていた。
食べやすくて、腹持ちがよく、もちろん超おいしい。発想は「スパムむすび」のパクリかもしれないが、おにぎりの方が食べやすいし、他の具材とのコラボもしやすいわけで、潜在能力が高い気がする。
日本全土で流行って当然だが・・・
これが日本本土で流行らないのが不思議なくらいだ。文化的に遅れているのかといいたいくらいである。
最近はポーク玉子おにぎり製造マシンなるものがひそかに売られているというが、そういうものがあれば大量生産できて便利だろう。
もっと適切な名称がないものか
専門店のポーたまさんには悪いが、この食べ物、もっと適した名称がないかと、筆者はいつも思っている。
スーパーやコンビニでは「おにポー」の名称で売られていることもあるが、大量生産して全国に普及させるには、もっといい名前が必要だ。
「ポータマにぎり」では変なもの握っているみたいだし、「ポタおに」では間抜け、「ポータマボール」では玉が2つ、そのまま略して「PTO」。ダメだ、意味がわからん。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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