【成功する沖縄移住】おふくろの味にまで昇華した伝説のジャンクフード「オキコラーメン」
オキコラーメンをご存じだろうか。ウチナーンチュなら大体知っているだろうが、本土在住者で知っていれば、かなりの沖縄通だ。簡単にいえば即席麺である。普段はあまり思い出さないが、寒くなると無性に食べたくなるので、ちょっと取り上げてみる。
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ウチナーンチュのDNAに刻み込まれた即席麺
2023年1月最後の日曜日。とにかく寒い。最高気温は15℃くらいいきそうだが、朝方は10℃くらいまで下がったようだ。都市部でこれならば北部の山の中などでは5℃くらいまで下がったはずだ。
こういう日は、以前4回に分けて徹底紹介したように、汁物がありがたいのだが、作るのが面倒な場合、ウチナーンチュの中年以上は条件反射的にオキコラーメンが食べたくなる。ほとんどDNAレベルの記憶といっていい。
ほぼソウルフードである
オキコラーメンは、沖縄のパン・麺メーカーのオキコが製造している。発売されたのは1966年で、50年を軽く超える歴史を誇る。
中には、これで育ったという人もいるほどの、ウチナーンチュにとっては立派なソウルフードである。筆者は横浜に住んでいるころ、実家から箱ごと送ってもらって、命をつないでいた時期もある。
味は、はっきりいってチキンラーメンのパクリだ。どんぶりに入れてお湯を注いでフタをして3分という作り方もほとんど共通だ。
20世紀に販売終了、そして21世紀に復活
昔聞いた話だが、オキコはこのラーメンで稼いでパンメーカーとしての土台を築いたという。もう用が済んだのか、1998年には販売を終了した。
それを事前に知った筆者は、命の恩人でもあるこのラーメンを数箱買い占め、週に1袋ずつ食べながら今生の別れを惜しんだものである。
ところが、販売終了を惜しむ人がたくさんいたためか、2006年になって復活した。
筆者は感涙にむせんだが、パッケージングが変わっており、小ぶりの固まりが4個入っていて、そのままスナック感覚で食べられるようになっていた。
しかし、どのくらいの水の量で、何個煮ればいいのかわからなくてとまどっている。
食堂で出てくることもあった
そういえば、食堂でラーメンを頼んだらこれが出てきたこともあるし、これこそおふくろの味と、涙ながらに語る人もいる。
昭和後期に、ウチナーンチュがどれほどオキコラーメンに依存していたかの証明でもある。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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