【成功する沖縄移住】「島らっきょう」が旬! エッジの効いた香りと味を楽しんで
島らっきょうが旬を迎えている。最近は全国的にも知られるようになったこの食材、個性はピカイチで、ゴーヤーなどと並んで沖縄的農産物の代表だと、筆者などは思っている。今が食べごろな島らっきょうの話題をお届けする。
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普通のらっきょうより細長い
島らっきょうは伊江島や糸満などを本場とする、細長いらっきょうのこと。
普通のらっきょうの両端をつまんで、思いきりのばすと島らっきょうの形となる。見た目は、本土で生食用に出回っているエシャロットに近い。
ただ、香りと味はエシャロットとは比べものにならないぐらい個性的だ。
香りはニンニクどころではない
香りは不快ではないものの、かなり強く、飛行機の機内に持ちこんだら、まわりから変な目で見られるだろう。
というか、きちんと梱包しないと、長距離路線ではどんどん臭いがきつくなってきて、ほとんどテロである。
場合によっては逮捕されるかもしれないので、ジップロックなどに入れて密閉して持ち運ぶようにしたい。あと、できるだけ出発間際に買うのがおすすめである。
また、鮮度を保つために、持ち運びの際は保冷材を同封しておくのも手だ。あの食感と強烈な香りを長く保つことができる。
ビニール袋に入れて、シンナー吸引の要領で吸ったり吐いたりしたら、気持ち良くなるかもしれない。やったことはないが。
塩漬け、てんぷら、チャンプルー・・・
味は、最高だ。特に舌にぴりっと来る辛みとシャキシャキ感がなんともいえない。
これを味わいたいなら塩漬けがいいだろう。軽く塩を振ってもみ、冷蔵庫で1日2日寝かせればOK。
削り節をかけ、ちょっとしょう油をたらすと、ビールや泡盛のつまみに最高の逸品となる。
てんぷらも人気メニューだ。普通に衣をつけて揚げるだけ。
ホクホクと柔らかく、適度に辛みがおさえられてマイルドな味わいだ。少し塩をつけると、いくらでも食べられる。
それと、近年普及しつつあるのがチャンプルー。
豚肉や島豆腐といっしょに炒めるのだが、島らっきょうをたくさん使うので、ぜいたくな料理である。特産地の伊江島などではおなじみの家庭料理だという。
翌日までキス禁止
ただ、島らっきょうを食べたら、その日と翌日はキスをしてはいけないというオキテがあるので、ご注意を。
それと沖縄では、らっきょうのことをダッチョウともいう。脱腸とまちがわないように、これもご注意を。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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