【成功する沖縄移住】ウチナースパイス巨頭のひとつ「ピパーチ」ってなに?
現在お盆のまっ最中。もちろん暑い。こんな時はウチナースパイスで汗をかき、スッキリしたいものだ。そこで、ご先祖様にもお供えしたい沖縄的香辛料のひとつ、ピパーチの話をしてみる。
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正体はインドネシア原産のコショウ
沖縄にはコーレーグースという代表的なスパイスがあるが、もうひとつの一般的なウチナー香辛料がピパーチである。ピパツ、ヒハツなどと呼ばれることもある。
和名は長胡椒やヒハツモドキなどとされるが、知っている人は少ないだろう。少なくとも筆者が東京に住んでいたころは一度も見たことがない。
ただし、厳密には長胡椒とピパーチは別物である。もっと細かくいうと、長胡椒=ヒハツであり、ピパーチ=ヒハツモドキである。ヒハツにモドキが付いているので同属だが別種らしい。
ピパーチはインドネシアやマレーシア原産のコショウ科の植物であり、その実をひいた粉を香辛料として使う。
風味はシナモンに近い
味と香りは一般的な黒コショウに似ているが、もっと複雑で独特な香りとかすかな甘みがあるとされる。
とはいうものの、筆者の感覚でいえば味や香りはほとんどシナモンである。その点で好き嫌いが分かれるかもしれない。
八重山そばとは切っても切り離せない
ウチナースパイスとはいうものの、これも筆者の感覚でいえばピパーチは八重山地方特産の香辛料である。
したがって、使い方ととしては八重山そばに振りかけるのが王道だ。ピパーチと八重山そばは切っても切り離せない、刺身とわさびみたいなものである。
とはいえ、近年は沖縄全域に広がりつつある。沖縄そばやチャンプルー、地魚の刺身などに振りかけると風味が増す。汁物の隠し味に使われることもある。
インドでは薬に使われるほどの健康パワー
さらにピパーチには健康効果もあるといわれる。消化を助けたり、血行を促進したりするという。そのため古くから民間薬としても利用されてきた。
ピパーチはパウダーなので、いっそ飲んでしまった方がいいかもしれない。
そもそもインドでは伝統医学のアーユルヴェーダでピパーチが使われているから、無茶苦茶な話ではない。
血流促進によってむくみや冷え性が改善されたり、体内の酵素を活性化するのでアンチエイジング効果もあるというので、薬として飲んだ方がいいのである。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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