お値打ちな「アメリカ製中古家具」を狙え
沖縄には米軍払い下げの品を売る店がある。Tシャツなどの衣料からアウトドア用品、ダミーの弾丸に至るまでさまざまな商品を扱っている。また、なかには米軍から出た中古家具を販売する専門店もある。今回はアメリカン中古家具の世界をちょっとのぞいてみよう。
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宜野湾市の家具通りは普通の家具屋街ではない
宜野湾市の国道58号線沿いに、家具通りと呼ばれる一帯がある。名前の通り家具を売る店が集中しているが、普通の家具ではない。商品の中心はアメリカ製の中古家具である。
これらは、米軍人が使ったものを米軍が売り飛ばし、買い取った店が日本人向けに販売しているものである。いわゆる米軍払い下げ品の一種である。
どうせ中古だろと侮ってはいけない質の高さ
ほとんどが数十年も使われた家具だが、米軍が飛行機や爆弾を点検するような目でチェックして購入したものなので作りはしっかりしており、中古とはいえ問題なく使用に耐えるものだ。
デスクやテーブルなどはどう見ても100年は大丈夫そうなシロモノなので、仮にアメリカ人が50年愛用していたとしても、さらに50年は使えるのだ。
というのも、筆者が見た限りでは合板ではなく、無垢材が使われている品が多いようなのだ。
たとえば、一枚板の無垢材で作られたテーブルの場合、表面に汚れが染み付いたり傷が付いたりしても、極端な話カンナをかけて塗り直せば、本当に100年でも使える。
しかし、国内の家具店で安く売られているテーブルは、ベニヤを重ねた合板とか、木のチップを貼り付けた化粧合板などで作られているものが多いので、削ったり塗り直したりできない。シミや傷が付いたらほぼアウトである。
無垢材が使われている米軍払い下げの家具は、その意味でも価値は高い。
しかも、年代物が基本なので、アンティークな雰囲気が非常によい上、製造時期がまちまちで同じものはほとんどない。したがって、事実上一点物なのである。
県外から爆買いに来るほどの人気
このアメリカ中古家具に人気が集まり、県外からわざわざ買いに来る人もいる。値段が安いので、まとめ買いすれば飛行機代ぐらい出るという発想だ。
それも、常連のようにちょくちょく訪れて大量に買っていくので、本土に持っていき、売って稼いでいるのではないかと思われるほどだ。
ただ、家具通りあたりは駐車場がほとんどない。お持ち帰りしようとクルマで行って、えっちらおっちらテーブル運びながら外に出たら愛車が消えていた、ということもあり得る。家具通りはレッカー通りだと思った方がいい。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
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