2023/06/15

【成功する沖縄移住】住まい探しに潜む「ワナ」を避けて快適生活へ

移住したら住まいを探さなくてはならない。それはあたりまえだが、全国的な観点からすると、あたりまえではないことが沖縄には多々あって、気をつけないととんでもないことになる。そこで沖縄初心者が陥りやすいワナを中心に、住まい探しの際の注意点について解説してみよう。

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美しい夕日に注意

部屋が西向きの場合、夏場は強烈な西日が射しこむことがあるので気をつけよう。

「海が見える」というセールストークにだまされて東シナ海に面した物件に入ると、クーラーが効かないほどの西日にあぶられて後悔する。

もっとヤバイのは「夕日が見える」という売り文句。毎日夕日が見える物件は夏場の西日がひどくて最悪である。

 

キレイな海に注意

海まで10秒とか1分など、海の近さをアピールする物件も気をつけた方がいい。

特に台風の時、猛烈な風をまともに受けて怖い思いをするだろうし、風はそれほどでなくても、まず確実に大量の海水をかぶるハメになる。

車は錆びるし、普段でも洗濯物は塩っぽくなるし、あこがれだけで決めると現実に直面してガックリくる。真偽は確認していないが、エアコンの室外機が1年で錆びて使えなくなるというウワサもある。

海のそばに住むと、台風の時、まともに強風や海水を浴びることになる。塩漬けになって後悔しないように。

 

最上階に注意

夏の強烈な直射日光が屋上をジリジリあぶり、コンクリートが熱を持つため、アパートの最上階の部屋は暑い。これは沖縄の常識である。

夜になっても天井がたっぷり熱を持っているので、クーラーの効きが悪くなる。眠れなかったりもする。

典型的なアパートがこれ。2DKぐらいだろう。1階が駐車場になっているのが特徴だ。ベランダがあり、クーラーも付いているようだ。ただ、やはり最上階は避けた方が無難。暑いし、5階建てくらいまではエレベータはまず付いていないので階段の昇り降りが大変だ。

 

お風呂に注意

アパートはバス・トイレ付きが普通だ。4畳半の部屋に住んで銭湯に通う暮らしはほとんどあり得ない。そのため、銭湯の数がどんどん減少している。

家にお風呂があるのはけっこうなことだが、問題は浴室に湯船がない物件が多いことだ。

一時「ウチナーンチュは風呂に入らない」という都市伝説が広まったが、これは大間違いで、「一年中暖かいのでシャワーで済ませることが多く、あまり湯船に入らない」というのが正しい。そのため湯船がないのだ。

ただ、湯船のあるなしをウチナーンチュはあまり気にしないし、気にする人は強化プラスチック製のバスタブを買ってきて使っている。ただし、もともと湯船がないのだから風呂釜もない。ぬるくなったお湯を再度沸かすことはできないので誤解のないように。

最近は本土からの移住者が多いため、湯船付きの物件が増えている。ゆっくり風呂につかって温まりたいなら、こうした物件を探そう。

一般的なアパートのバス・トイレはこんなタイプである。ベッドが置けるぐらい広いが、やはり湯船がなくてシャワーのみ。

 

保証人に注意

契約時に「沖縄県在住の保証人」を求められることがある。なぜこんな制度になったかというと、家賃をためたあげく踏み倒して本土に逃げる人間がいたからだといわれる。逃げられたら、保証人になったウチナーンチュに支払いを求めることができるのだ。

知り合いがいればともかく、いない場合は「沖縄県在住の保証人」という条件をクリアするのが大変。昔はこれがネックだったが、現在は保証人協会が有料で保証人になってくれたりするので不動産屋に相談してみよう。

 

駐車場に注意

車を持つ人は駐車場付きの物件を探したい。駐車場代が家賃に含まれているケースも多いので、間違っても部屋と別に借りようと思わないこと。中には2台可の物件もある。

屋根付きの駐車場も多い。直射日光をさえぎってくれるのでありがたい。当然各部屋に1台ずつスペースがあるが、物件によっては2台分付きもある。

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吉田 直人 よしだ なおひと

沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。

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