【成功する沖縄移住】みんなの財産「ビーチ」はお金を払わずに利用しよう
きのう4月2日日曜日、那覇市内の波の上ビーチで海開きが行われた。離島も含めた他のビーチでは3月中に海開きするところも多いので、これで県内のビーチはほぼすべてがオープンしたといっていいだろう。ただ、ビーチには設備が整って監視員もいたりするところと、まったく自然のままのところもある。それらの特性も踏まえて上手に利用しよう。
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プライベートビーチという言葉にだまされるな
相変わらずプライベートビーチという悪質な言葉がはびこっているようだ。個人または法人が所有する海浜という意味で、この言葉をエサに客を集めようしている。
だが、日本の海浜は国有財産であり(一部を除く)、これを地方自治体が管理しているところもある。つまり、ビーチはみんなのものなのだ。
なのに一部業者などが、まるで自分の土地のようにうたい、ずうずうしくも入場料を取ったりする。
こういうのを野放しにしておいてはいけない。見かけたら、とっとと警察や市町村に通報するべきである。
ビーチを囲い込む巧妙なやり口も
もう少し巧妙な連中もいる。
まわりの土地を買い占め、そこを通らなくてはビーチに出られないようにし、事実上不法占拠してしまうのである。
いわゆる囲い込みというやつで、どっかのリゾートホテルがこれをやって非難を浴びたりしていた。
こうした、恥知らずな行為を規制するために、沖縄県は「海浜を自由に使用するための条例」を施行した。
この中では、ビーチを囲い込んだ業者は、だれでも自由に出入りできるように進入通路を確保すること、ビーチ立ち入りの対価として料金を徴収してはいけないこと、などが明示されている。
ビーチ利用にお金を払う必要はない
ビーチはだれでも自由に出入りできるものなのだ。もちろん入場料を払う必要はない。
だから料金は、シャワーやトイレといった施設あるいは駐車場などの利用料に限られなくてはならない。
一般にいわれるビーチ利用料はこれらの料金なのである。
仮に、入場料を取るようなビーチであったとしても払わなくて済む方法がある。船に乗って海からビーチに入ればいいのだ。
海水浴客がいるので船は危険だというのなら、ボディボードでもタライでも泳ぎでもいいのだ。
産卵するウミガメも金を払わず海からビーチに上がって来るではないか。
自然のままのビーチは無料ではあるが・・・
自然のままのビーチはもちろん無料である。しかも、常識の範囲内にとどまる限り、なんの規制もない。
その代わりトイレもシャワーもなく、監視員もライフセーバーもいないしハブクラゲ防護ネットもないわけだ。
海底の状態もわからない。サンゴはダイバーには歓迎されるが、海水浴客にとっては足に突き刺さったり切ったりするので危なくてしょうがない。
海底がいきなり深くなるのもおそろしい。さらにヤバイのは潮流だ。沖に向かう潮流や、やたら速い潮流などがあっても、素人にはわからない。あっという間に流されて溺死することもある。
やはり自然のビーチは安全面で不安がある。
自治体管理のビーチが一番使いやすい
一方、自治体などが管理運営するビーチもたくさんある。
遊泳時間が決まっていたり、シュノーケリングやバーベキュー禁止とかの規制があったりするが、こちらの方が便利で安心だ。
シャワーは有料かもしれないが、トイレや駐車場はだいたい無料である。
遊泳時間内は監視員やライフセーバーのいるところが多いし、ハブクラゲ防護ネットも設置されている。
海底や潮流についても、もちろん安全は確認されている。売店があったり、ビーチパラソルやサマーベッドが借りられるビーチもあるので大助かりだ。もちろん入場料は取られない。
ウチナーンチュはイチャビーを狙う
無料ビーチを沖縄ではイチャンダビーチともいう。イチャンダははタダという意味だ。ウチナーンチュは「どこのビーチ行くば~?」「イチャンダがいいはずよ~」などと会話する。
今風に省略すればイチャビーか。「ホテルのビーチならキレイだけど」「いやん、イチャビーがいい」なんて、怪しげな会話に聞こえなくもないが。
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吉田 直人 よしだ なおひと
沖縄県今帰仁村生まれ。19歳まで沖縄で過ごし、20代は横浜に住む。大学卒業後は都内の出版社に勤務し、30代でフリーランスとなって沖縄に戻る。その後はライター兼編集者として活動。沖縄移住に関する本など多数の著作あり。
著作の紹介
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